もう一つの日本へ(4)
2003/07 - 08
イグアスの滝 / ブラジル
バリアフリーじゃん! パラグアイのエステという街で、パラグアイに海外協力隊で派遣されているカオリちゃんと合流。彼女の案内で、イグアスの滝へ。 ブラジルへ入国するにはビザがいるけど、ビザ取得は面倒でお金もかかるので、持ってなかった。だけど、イグアスの滝がある街へなら、パスポートがチェックされずに入ることができる。パラグアイとの国境にかかる橋で、警官に呼び止められ、パスポートをチェックされたら困るけど。ダメなときは引き返せばいいと、タクシーに乗ってブラジルへ。何の問題もなく、イグアスの滝へ到着。
イグアスの滝は国立公園になっていて、周辺が自然保護区となっている。公園の入口で入場料を支払い、バスに乗って滝へ移動する。日本人は入場料6米ドル。なんと、そのバスがノンステップバスで、車イスでも簡単に乗れた。ビックリ! ビジターセンターにも、車イスでも使えるトイレがあって、意外にバリアフリー。ブラジルは大国です。しかし、そのトイレは鍵がかかっていて、開けてもらわなきゃいけなく、十分であるとはいえないけど。
滝の前に到着。カオリちゃんと仲良く記念撮影。カオリちゃんは、素朴なるまま北海道のどさんこ娘。パラグアイでは日本語学校の先生です。展望台へはスロープがあった。だが、滝の下に行く遊歩道は階段だった。エレベーターもあるらしいが、訪問時には故障していて乗れなかった。
アライグマちゃん。かわいいです。愛嬌たっぷり。自然保護区なので、動物や樹木がたくさん。
改めて、世界最大の滝 イグアスを眺める。大きいですね。壮大すぎて参ってします。バスで上流まで移動すると、レストランがあり、滝の落ちるところが眺められる。向こう岸は、アルゼンチン。
滝つぼへ 滝へ行く途中に、マクータ・ツアーというのがある。帰りに立ち寄り、参加した。36米ドルと値段が高いが、それだけの価値は十分にある。車イスでツアーに参加できるのか、わからなかったが、とりあえずチケットを売ってくれた。売ってくれたからには行けるだろうと楽観。それに車イス用トイレもあったし。 ジャングルには、蚊がたくさんいるので、自然のエキスを体に塗って予防する。これで身を守らなきゃ。ジープに乗って、まずはジャングルの中を走る。運転手さんが、私が車イスなので乗りやすい「最前列のジープの助手席に座れ」と配慮。最高っす!
ガタガタ道を、いろんな樹木や鳥を観察して探検。途中で、ジープを降りてジャングルを散策して、小さな滝を眺めるトレッキングがあるが、車イスなので、それはパスした。いくらなんでもジャングルの小道を歩くのはできない。道がさらに悪くなるので、小回りの利くパワーのあるジープに乗り換え。船乗り場へ。その先は、長い階段だったが、何も頼むでもなく、係員が側にきて、私を担いでいった。
見てください。こんな階段ですよ。過去に多くの車イスの人が参加したことがあるのか、対応が素晴らしい。何もいわず、ひょいひょいと介助してくれる。やっぱ高い金を払ってツアーに参加した甲斐がある。船に乗るときも、「君が好きなところに座りなさい」とスタッフ。濡れるのが怖いので、最前列には座らなかったが、移動のしやすい座席をゲット。 船乗り場では、滝から帰ってきた観光客が歓喜の雄叫び。それだけで興奮します。
ところで、皆、水着に着替えたり、裸足になったり、服を着替えたりしている。私は着替えなんてない。カオリちゃんはカッパを購入。それでも不十分らしい。だって、みんなビチョビチョで帰ってくるんだもん。怖いっす。
船は、どんぶらどんぶら、滝つぼへ向う。流れが速いので、船はシェイクする。迫力満点。ラフティングを楽しむ観光客もいるぐらいだから。
虹が見えました!すごいマイナスイオンです。すごい爆音です。すごい興奮です。
さあ、今から滝つぼへ突入!!!!!!! この後は写真ありません。 なぜって? ずぶ濡れになったので、カメラをビニールにくるんで守ったから。滝に突っ込むのですが、水をかぶるという程度のものでなく、たらいの水をひっくり返し浴びたようなもの。同船したブラジル人グループは、ノリがよく、しかも過激で。船頭を煽って、何度も突入。滝の下では、目が開けれないんですよ。水中眼鏡が必要。異常なほどの盛り上がり。強引に何度も突入したので、ブラジル人グループの代表は、最後に船頭にチップをあげていた。 上半身は裸でいいけど、ズボンは水びたし。パンツは水びたし。足元は10センチくらい水。濡れるという表現ではないです。シャワーよりひどい。プールに飛び込んだのと同じ。それでも、ブラジル人達と、キャーキャー騒ぎまくり、滝に突入し、濡れまくり、感動を共有。ツアーが終わるころは同志として意気投合。満面の笑みで楽しい時間。帰りの階段は、ツアーで一緒だったブラジル人達が担いでくれました。超オススメのツアー。イグアス観光の際は、お見逃しなく! |