動物の楽園(1)
2006/02
ザンジバル / タンザニア
これで最後の新婚旅行。3回目。いっぱい楽しみました。 アフリカ本土とは、別の国 南部アフリカ旅行案内を終えて、ヨハネスブルグからタンザニアの首都ダルエスサラームへ。空港にて日本から来た妻と合流。モロッコ、ネパール/インド、についで3回目の新婚旅行の始まり。イルカと一緒に泳ぐことができるというのでザンジバル島を訪問し、野生動物のサファリを楽しむのが目的。 ダルエスサラーム国際空港で、ザンジバル行きの航空券(61ドル)を購入。事前にタイムスケジュールを調べていたが、空席があって幸運だった。小さな飛行機なので。値段は安くないけど、市内に出て船(外国人は高い)に乗ると時間がかかるので、飛行機を選択。ザンジバルからサファリの基点の街アルーシャへの航空券(200ドル)も高いけど購入、時間の節約になるので迷わず決めた。ちょっとリッチに移動します。時は金なり。新婚旅行だしね。 さて、飛行機には当然ながら足腰の不自由な乗客への対応はありません。日本だと「設備がないから乗せれません」となるかもしれませんが、這い上がって搭乗するのみ。一人のほうが気楽なので、介助なしに階段を上がっていきます。座る座席はドアに近いところ。 飛行機からの眺めは最高です。インド洋の美しい海が見えます。飛行時間はわずか20分です。あっというまに到着します。 ザンジバルはもともと王国。アラブ商人が街をつくり、イスラムが根付いています。よって旧市街は、イスラムの旧市街そのもの。入り組んでいます。道に迷ってしまいます。芸術の島らしく、色鮮やかな絵や土産物が生産され、販売されていました。 海岸沿いには、夕方に名物の屋台が出ます。イカ、タコ、魚、海老、どれも1つ、1ドルです。美味しいです。(市内のローカル屋台では、3分の1の値段で食事を楽しめます。海岸は外国人観光客料金です) 市内のパン屋さんです。小さい食パンですが、香ばしくて日本よりおいしいのです。焼きたてだからでしょうか。ホテルの朝食に、いつも食パンが切られて出されます。 旧市街を散歩していると、地元民で賑わう店がありました。何をしているのかと尋ねると、フルーツシェイクが人気なんだと。ちゃんと値段を聞いて、地元民の値段で、小さいのを注文。新鮮な果実と甘いミルクの調和。めちゃめちゃ美味しいです。大繁盛なのもわかります。値段も安いしね。 イルカツアー 前日、海岸近くのインド系旅行代理店で、イルカツアーに申し込む。昼食つきで、一人20ドル。思ったより安かったので嬉しい限り。月並みながら、夢の一つとして、「イルカと一緒に泳ぐこと」があるので、いよいよ実現なるか! ワンボックスカーに乗り込み、色んな客を拾って、島の最南端へ移動。2時間のドライブで、静かなビーチに到着。砂浜にボートが浮かんでおり、乗りこみます。屈強なスタッフにお願いをして、おんぶしてもらいました。車イスは砂浜に置いたまま。 情報では、「海に何度でも飛び込み、泳いでいるとイルカがなれてきて、併泳してくれた!」とのこと。しかし、私が訪問したときは、観光化が進んだようで、多くの旅行者が訪れるようになり、小船が10以上も出ていました。船の音も人々の声もうるさいです。イルカは逃げてしまう。 我々の船は、一番最初に海にでていたので、私と妻、他のツアー客の一部は海に飛び込み、20分ほど泳いでイルカを探したけど、遠くに姿が見えるだけ。わずかに泣き声が聞こえるだけ。水の中で、その姿を捉えることはできませんでした。海面を飛ぶように泳ぐ姿のみ。というわけで、イルカは見れたけど、一緒に泳いだりはできなかった。遠く先。。。 夢は持ち越し。イルカの姿は、妻が撮影を試みましたが、動きが早くて綺麗に捉えられず。残念です。 イルカが楽しめないので、浅瀬に移動して、シュノーケリング。でも魚がいないんです。あんまり。そんなに楽しくなく、イルカもいないので、適当に浮かぶのみ。 イルカを見たあと、そのまま砂浜沿いのカフェで昼食。魚カレーでしたが、美味しいです。安いツアーなので量も品数も少なめ、ドリンクは別料金です。 砂浜からの帰りは、猿がいる国立公園へ。そんなの聞いてなかった。別料金のオプションです。8000シリング(800円)。森の中なので車イスでも見れないことはないでしょうが、興味あまりないのでパス。妻はせっかくなので料金を支払い森の中へ。
かわいい猿と原生林で戯れることができます。でも、駐車場やビジターセンターでも、猿がちらほら木の上にいるのを見ることができます。イルカだけのツアーなら時間が余るし、儲けも限られるので、国立公園もセットなのでした。 静かな海へ ザンジバルには、計4泊したのだが、1泊は静かなパジェビーチへ移動した。ワンボックスバスは往復で一人10ドル。ザンジバルの首都ストーンタウンから送迎してくれる。 まだ整備がされていない地域なので、道路は舗装されていない。浜辺で、砂地ばかりなので、車イスには非常に厳しい。のんびりとホテルで休息するしかありません。 ホテルの値段は安かったのですが、レストランがちょっと高かった。他に食べるところもないので、ここで食べるしかない。しかも客は我々だけ。貸切です。時間という概念はないのか? 注文してから出てくるまで1時間はかかります。気長に待ちましょう。 食事です。野菜スープ、魚のグリルにじゃがいも、タコのカレーです。美味しいのです。インド商人の影響もあってか、インドのカレー味がザンジバルにもあり。適度にスパイシーで、味付けはしっかりされています。 海はとてもきれいとの情報があったのですが、あんまり綺麗じゃなかったです。誰もいないので静かですが、浜辺は海草があるし、濁っているし、なにより魚がいない。サファリで一緒だったイタリア人が「海は、どこにいっても同じだ」と言っていましたが、同意です。海はどこでも似たようなものです。大きな違いはありません。 黄身のない卵 ゲストハウスの朝食でオムレツを注文すると、真っ白いのに驚いた。初めての経験。白身だけのオムレツは美味しくない。私は白身より黄身が好きなので、黄身が欲しいのです! 黄身だけ取り出して他の料理に使うのか?宗教(イスラム)、文化の影響で、黄身を食べない習慣なのか? 翌日は、ゆで卵を注文しました。ワクワクしながら殻を割ると、黄身はありました。正確にいうと、白い黄身でした。中心部に柔らかい球体はあるにはある。でも通常それは黄色だが白いのです。 翌々日も黄身は白かった。他の客の卵も同じ。 どうやら、ザンジバルの卵は、黄身がないらしい。 同じタンザニア。サファリの基点となる北部の街アルーシャでは、黄身はあった。でも、黄色が非常に薄い。味も淡白。ベージュ色の卵であった。 帰国して、いろんな人に尋ねてみると、ロンドン在住の知人より面白い答えをいただいた。 アフリカの卵は見たことないけれど、イギリスの卵も日本と比べると白っぽい。やっぱ、白人と黄色人種がいるように、鶏の人種というか鳥種も違って、卵も違うのかしら・・・と思っていました。よくよく回りに聞いていると、どうやら、日本の卵がおかしい。日本の卵は人工的に色をつけられているのです。黄色い卵の方が売れるから、餌などをコントロールして卵を黄色くさせているそうです。ウィスキーも同じ。本場のスコットランドのウィスキーはおしっこのようにうす~い半透明色。日本のウイスキーは着色をしている場合が多いらしい。ナチュラルに濃い色のものもあるのはあるけどね。自然だと思っていたものが、実は人工的だったと知るとかなりショックです。 また、2006年9月2日(日) 18:30~19:00 NTV系 「たべごろマンマ!」 番組内でも、「卵の黄身は、エサの配合で調整しているので、黄色いからといって美味しい卵とは限らない」とも言っていた。なるほど。なるほど。 |