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西アフリカ 修練の旅 (5)

2009/01 - 2009/02

94ヶ国目 / トーゴ


ベナンから移動

ベナンの商都コトヌーから、トーゴの首都ロメにいく乗合タクシー乗場がわからなかった。行き先ごとに乗場は違うし、目立たない場所にあったり、現地の交通システムは非常に複雑。

ホテルからタクシーに乗って、乗合タクシー乗場へ連れていってもらう。距離は近かったが、2000CFA(400円)も取られた。自分では探せないし、荷物もあるし、しょうがない。連れて行かれても、街のどこなのか正確にはわからなかった。ロンプラの情報も変わっているようで全く信用できなかった。前日までに場所を確認できればよかったが、砂地や交通量も多く歩きづらいし、見つけられなかった。

コトヌー → ロメ 3500CFA( 6 Euro=700円)。助手席に座らせて欲しいと頼むと、倍の料金7000CFAだと譲らない。それもそのはず2人が座るから。仕方なく、後ろの座席に座り、40分ほど待つと乗客が埋まり、出発となった。後部座席に3名、助手席に2名、それに運転手。助手席の2名は狭くて大変だが、待ち時間がない。ちなみに貸切もできる。ロメの好きな場所に連れて行ってくれる。25,000CFA(5000円)で可能と思う。

ベナン出国手続き。入管は4段の階段。係員は降りてきてくれないが、しつこくお願いして、やっと階段の下で手続きをしてもらった。途中からは、見かねたタクシー運転手が私を手助けしてくれた。トーゴの入国手続きも段差があるので、タクシー運転手が代理で申請してくれた。トーゴのビザは国境で、1週間シングル 10,000CFA(2000円)で取得可能。簡単である。

3時間ほどでロメに到着。乗用車なので非常に快適でした。


両替詐欺

日曜日。銀行は休み。現金が必要だったので、うろうろする両替屋にドルのレートを聞いてみた。すこぶる良いレートに嬉しくなる。ホテルに荷物を置き、改めて出直し、300ドルを両替することにした。

1ドル=500CFA なので、150,000CFA。 5000CFA紙幣を、30枚貰わなければならない。スっと1枚抜いたのはわかった。数えるとやっぱり29枚しかない。「もう1枚やで」と言うと、しょうがねえなと小額紙幣で不足分を渡す。バレバレやで。あんたら。

市内を散歩し、夕食を食べて、ホテルに戻って、財布を確認すると、紙幣は25枚しかなかった。小額紙幣を渡すときの隙に5枚抜き取っていた。つまり、25,000CFA(5000円)の不足。

複数人の両替屋。集団で私を囲んで商談。目線や注意をそらす役割もいた。レートが良かったのは詐欺をする餌だったのだ。ロメの闇両替屋には、気をつけてください。1ドル=450CFAぐらいが相場であったのに、うまい話には気をつけろ。私がアホでした。

実質は、2000円ぐらいの損失だが、紙幣の枚数ごまかしがあったとしても、えげつない額。気分が悪い。集団であまりにも悪質。身ぐるみ剥がされなかっただけ良しとするしかない。


ロメ

トーゴの首都ロメは、隣国ベナンのコトヌーより、ずっときれいな町並み。道路も整備されているし、何より海岸線が美しい。でもゴミだらけなのは、西アフリカの都会に共通。

西アフリカの都会は音楽で有名。ナイトクラブなども夜通し盛ん。売買春の場所でもあるのだが。両替詐欺にもあったし、体調もよくなかったので、夜のライブなどには行かなかった。一人旅のとき、夜が暇で暇で困ってしまう。夕食も一人だと豪華にはできないし、寂しい。無理せず、安全第一。夜は何もしないで、ホテルでゆっくりしていました。暇だ~。

ご存知のように、私は旅先でコカ・コーラを飲んで、その瓶をお土産にしている。西アフリカにも、コーラはたくさんあり、瓶も多い。色んな国の色んな種類の瓶があった。荷物を増やしたくないので、最後の訪問国、ブルキナファソ、ガーナで持って帰ることにした。ロメでは、300ml瓶を撮影したが写真はなし(デジカメ盗難)、600mlという珍しい瓶もあった。


セネガルへ飛ぶ

18:35出発の飛行機。することもないし、早めに空港へと行った。15:00に到着。空港に人の気配はほとんどなし。一日に3便ほどしか飛ばない空港。これでも首都の国際空港。案内に聞いても、私の利用するブルキナ航空のことは、全然わからない。電光掲示板などの案内も当然のように故障で何もメンテナンスされていない。ターミナルの電気もOFFにされ、中は暗い。暑い国なのに空調もされてなかった

16:00を過ぎたころ、人が集まってきてチェックインらしきことが始まった。でも、私の乗るブルキナ航空ではなく、マリ航空であった。目的地はバマコ。おかしいな?と思う。出発時刻は私のチケットと同じ18:35。フライト番号も同じ。どうやら、私の持っているチケットは、ブルキナ航空でなく、マリ航空のものらしかった。Eチケットで、航空会社名は書いてなく、フライト番号だけ記載されていた。

ニジェールの首都ニアメの旅行代理店で購入したチケット。私のノートには、売ってもらったときに書いてもらった記述が残っていた。エアーブルキナとの案内。航空会社を間違って券売するとは、困ったものだ。共同運航なのかな?

搭乗カウンター、待合室はさすがにクーラーが効いていた。空港のでっかい車いすに乗り換えさせられて飛行機を待つ。車いすを預けると身動きがとれなくなり、トイレにもいけないので嫌なのだが、バリアフリー後進国には良くあるルールである。

ロメ空港。車いすトイレ無し。搭乗の際の昇降車も無し。人力での介助。職員の対応はとても丁寧であった。乗り込んだ飛行機は、共同運航でもなく、マリ航空そのものであった。バマコで一旦飛行機を降りて、待合室で1時間待ってから、ダカールへの飛行機へ。バマコ空港には、昇降車があり快適だが、機内用の小さい車いすがないので座席移動は大変。私の座席は既に女性が座っていたので、他も埋まっているので、手前のビジネスクラスに座らしてくれた。ゆっくりくつろげてラッキーだった。ただし食事はエコノミーのもの。アフリカらしく、クスクスでした。

機内用の小さい車いすがないのは不便である。価格は高くないし、大きくもないので、世界中全ての空港に寄付したいと思った。大金持ちになったらね。

深夜00:30 ダカールに到着。ターンテーブルで自分の車いすを受け取ると、左のタイヤの空気が抜かれていた。誤って航空会社の職員がタイヤの空気を抜いたのか(ペルーで経験)? とにかく困った。

慣れた手つきの職員が私を介助して、案内してくれたが、最後に「チップ10ドル」と言われ、キレた。なんで払わないとアカンねん。しかも車いすの空気を抜かれて、これをどうにかしてくれや!当然のように、航空会社や空港職員が保証などしてくれない。

空気の抜けた左タイヤ。ただ単に空気が抜けているだけかもしれない。空気入れは持ってきてないので、朝になったらどこかで空気を入れて、パンクかどうか確認せねば。

夜も遅い。街に出ても面倒。宿代の節約にもなるし、そのまま空港の床で寝ることにした。カフェがあり、そのテーブルで突っ伏す人もいるが、階段で上がった2階にあったので車いすにはNG。カフェへと上がる階段の隅で横になった。前には土産物屋があったりして人がいるので安心。ダカール空港の冷たい床に転がって、一晩を過ごした。


※西アフリカ旅行の最後にデジカメが盗難されました。写真はありません。とほほ。


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