西アフリカ 未訪問国巡り(10)
2017/02 - 2017/03
砂漠の国/モーリタニア
砂漠気候に変わる セネガルから、川を越えて入国すると砂漠の国。赤い砂漠もみれて感動。砂嵐の歓迎を受けて、無事に最終目的地ヌアクショットを目指す。国境からバスが出ているかもしれないが、いいよってきた人の紹介で、タクシーを利用。4人乗りの乗用車を一人で王様利用。50ユーロ。
舗装道路をタクシーは飛ばす。車窓から見える砂漠はとてもきれいだった。
インターネットで目をつけていたのは、イスタンブール・ホテル。タクシー運転手は、プロのはずなのに、ヌアクショットの道を何も知らず、30分はうろうろ。歩いて人に道を聞きまくるが、答える人も適当なので、なかなかつかない。聞く相手を間違えている。同じような中級ホテルがあったので、そこのフロントに場所を聞いて、なんとか到着。ヌアクショットの街が拡大中なのはわかるが、タクシー運転手なら道やホテルぐらい覚えてほしい。
最初の夕食はタコのサラダ。ちゃんと吸盤の細かいメスを使っていた。日本のスーパーで売られているタコは、この国モーリタニアからの輸入ですもんね。ここが産地。
サラダでお腹いっぱいになってしまったけど、メインにミートスパゲティを注文していた。こちらの味は写真でもわかるように、ちょっとイマイチ。具は美味しいのだけど、ソースで麺を絡めて欲しい。
ヌアクショット観光 翌日、大音量のアザーン(夜明けの祈り呼びかけ)で目覚める。通常、録音が流れると思うのだが、ここは導師の独演会。まるで田舎町のカラオケ大会みたい。アドリブや個性が強くて驚く。現地で働くエジプト人からいわすと、最悪でレベル低いアザーンと呆れていた。 トルコ人オーナーのホテル。食事の美味しいトルコだけあって、出される朝食もいい感じ。オムレツもきっちり作ってくれる。栄養満点。
ホテルの前の道路。完全に車社会。ちなみに、モーリタニアでは、アラブ人と黒人が半々。アラブとアフリカ文化の境目でもある。
基本、砂漠の国。舗装されていない道は、砂ばかり。車いすで砂の歩道を歩くことはできないため、車道を進むしかなかった。車が沢山通るので、危ない。
通りのゴミ。結構ポイ捨てがひどい。環境意識を高めること、環境教育は必要。
おしゃれな通り。ここは歩きやすい。
通りには、多くの車いす物乞いを見ることができる。通行の邪魔にもなっているが、皆さん、気にしない。セネガルやギニアとか、他の西アフリカでは、もっと明るい感じだったが、モーリタニアは悲壮感あり。現地の車いすの人とエール交換したり、話す機会がなくて残念。
帰国に向けて ヌアクショットの街で、エールフランスのオフィスを探していると、連れていってあげるよという親切なフランス人と出会った。奥さんがドイツ人で大使館勤務。ついでに家にも連れていってもらった。 ドイツ大使館の中にある機能的な住居。すべての道具はドイツから輸入して、こちらで組み立てたユニットハウス。月に住むなら、宇宙に住むなら、こんな家かも。ソーラーパネルもあるし、実に機能的な家。日本に帰ると寒いから、上着、手袋、シャツ、カバンをもらった。最終日には、空港まで送ってもらった。現地に住む親切な人と出会えて幸せ。困っていると助けてくれる人がいる旅の不思議。 ホテルまで送ってもらい、ホテルの近くの食堂でランチ。チキンのタジン(モロッコ料理)。砂漠に新しくできた街ヌアクショットには、世界各国から(主にイスラム圏)労働者が集まっており、世界各国の料理あり。
髪の毛も伸びていたので、恒例の散髪へ。お洒落な店をみつけた。巻毛のアフリカンだけではなく、直毛のアラブ人が多いモーリタニアなので、上手に切ってくれた。
夜飯は、シュワルマ(羊肉とピクルスのサンドウィッチ)屋さん。900ウギア(300円)。食糧や物がほとんど輸入であるため、モーリタニアの物価は安くない。
隣にジュース屋さんがあったので、アボカドシェイク(300円)を頼む。どちらも、美味しかった。
ケフタ(羊の半バーク)も店先で焼きはじめた。とても良い匂いがする。追加注文すると、エジプト人の店主は無料でおごってくれた。シュワルマ屋さんは、エジプト人2名で経営されていた。セネガルか、マリか、近隣国のアフリカンな従業員も雇っていた。仲良くなって、しばらくおしゃべりタイム。
夜から、通りは賑やかになる。エジプト人のシュワルマ屋さんも、日が暮れてから商売が忙しくなる。営業時間は、17時から、なんと朝5時までの営業。もっとも忙しいのは、21時~24時。 モーリタニアの人は怠け者で、水を買う、飲み物を買う、タバコを買う、サンドウィッチを買うのに、車に乗ったまま注文してくる。つまり、全ての商店がドライブスルー。自動車を運転する私、車いすでの乗降は面倒なので、モーリタニアの全店ドライブスルーはうらやましい。クラクションを鳴らしたり、舌と舌を合わせて「スース―」と音を出したり、呼びかけ方は様々。ゴミも車から、そのままポイ捨てるから、道路はゴミだらけ。これは真似したくない。
洋服屋さん、レストラン、カフェ、雑貨屋さん、昼間はシャッターが下りていた店も、夜はオープン。涼しい夜に人も街も動きだす。昼間は砂漠で暑いから。夜も自由に歩けるので、治安はいい。昼間は閑散としていたのに、夜は賑やか。不思議な街。
お世話になったフランス人に空港まで送ってもらった。半年前にできたばかりの新空港。車いすトイレもありました。嬉しいですね。ここでしか見てないけど。 1ヶ月の西アフリカ旅行。多くの地域がイスラムだった。キリスト教の影響は少ない。黒人とイスラムは結びつく人が少ないと思うが、かなりの人口がいる。日本でタレントとして活躍した、オスマン・サンコンさんも完全にイスラム。しかし、テレビでは、一夫多妻をギニアの風習と言って、宗教色をうまく薄くしていて、賢いなあと思う。
リベリアの空港でロストバゲッジ。小さいリュックと、タブレットを入れるブリーフケース。この2つで、残り3週間、6か国を旅行。我ながら、よく旅を完遂することが出来ました。 (上写真はギニアビサウ) |