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インドネシア バリアフリー写真

 
トランス・ジャカルタ BRT (2007年 撮影)

2004年1月に開業したバス専用レーンを走る「トランス・ジャカルタ」。順次路線を拡大中。新しいバリアフリー交通です!交通渋滞の多い1000万人都市ジャカルタ。公共交通機関の整備が急務ですが、ようやく妙案ができたようです。ドアの高さと広さに注目ください。駅が設置され高さも統一しているので段差なしでの素早い乗降を可能にしています。ちなみに、下写真の大通りはラッシュ時、3名以上乗ってない自動車は通行禁止です。

 

道路の一番内側がバス専用レーンとなるので、道路の中洲部分が駅となります。バリアフリーを意識しているのでしょう。全ての駅ではありませんが、ほとんど全ての駅で高架がスロープでできています。インドの鉄道でよくみられる構造ですね。ジャカルタでは車いすの人、台車、自転車はみかけませんが、ありがたい話。歩く距離が少し長くなる、階段の方が歩きやすい片麻痺の人もいますが、スロープの方がより多くの人に便益があると思います。腕力の強い私でもスロープをこぐのは大変ですが、インドネシアは親切な人が多いので、誰かが車いすを押してくれるでしょう。

   

駅は簡素な作りです。3500ルピア(50円)を払って入場。車いすが通れるような広い入口も用意されています。バスは駅に横づけされるのでノンステップ(段差なし)。ただし場所によっては多少の段差。線路ではないので、道路による運転なので、駅とバスの間は20センチぐらい距離があるので、足元に注意が必要。車いすの場合は前輪が落ちてしまいそうになるので、前輪をあげて(ウィリー)乗り込めばOK。混雑整理のためのドアマンが車内にいるので、彼らにお手伝いを頼むこともできます。ちなみに市内を走るミニバスはドアを開けたまま走り、完全に停止しないので飛び乗り降り。バス停も路上。車いすはNGです。

   

車内は普通のバスと同じですね。段差のないフラットな構造が特徴。大きくない普通のバス。定員は多くないので、駅で乗る人数が制限されることも頻繁。でも次々とバスが来るので問題なし。長い列車(大きなバス)で待ち時間が長いより、短い列車(普通のバス)で待ち時間が少ないピストン輸送のほうが便利ですね。ヒュンダイとメルセデスが車体提供していましたが、新聞報道によると日本の日野自動車も提供開始とのこと。地下鉄やモノレールは建設費が膨大。トラムやライトレールも線路が必要。バスウエイは一番簡単ですね。日本にもいつか?

 

関連リンク: コロンビア ボゴタ「トランス・ミレニオ」 

 
バリ島 クタビーチ道歩道  (2007年 撮影)

バリ島で最も有名で賑やかなクタ・ビーチ。サーファー天国。よい波がきます。名物のマッサージおばさんも味付け。砂浜は車いすとの相性は悪いのですが、クタ・ビーチの南側の一部に舗装された(ブロック)遊歩道がありました。北側はすぐ後ろが道路なので必要なし。バイクが走ったり、台車を押したりするのに便利だからでしょう。遊歩道は砂浜の最後尾なので景観や環境にも問題なし。単純ですが、すごくいいアイデアですね。

   

 

  
バリ島 & ジャカルタの歩道  (2007年 撮影)

バリ島の歩道で大量の点字ブロックをみました。
点字ブロックは日本発祥(ローカルルール)。これら歩道は日本のODA(政府開発援助)で作られたものでしょう。ご覧のように形だけの典型的な例ばかり。マンホールばかりで途切れ途切れ。そもそも路面状態がガタガタ最悪。点字ブロックを作る前に、安全な歩道や経路を作るべきでしょう。きちんと作らない限りは予算の無駄使いです。ちなみに白杖や、車いすなど、障害のある人は町で一人もみていません。

下の右写真はジャカルタ中心部の歩道ですが、バイク進入防止の柵がじゃまで、車いすが通れません。ここにも注意喚起の点字ブロックはあります。うーん無駄使い。他にすることがあるでしょう。ちなみに、ジャカルタは歩くことを想定した町づくりではなく、歩行は非常に危ないです。暑いので誰も歩かないというのも理由。

   


バリ島 ウブド動物園  (2007年 撮影)

スロープが整備されています。バリアフリーを意識してなのか、台車用なのかどうか理由は不明ですが、嬉しい配慮です。入口の橋にも、園内に入る階段にもきっちりスロープ。傾斜は急ですが仕方のないこと。誰かに押してもらえばOK。入園料が12US$(観光料金!)もしたので、中には入りませんでしたので、園内もバリアフリーかどうかはわからず。

 

 
デンパサール空港のトイレ  (2007年 撮影)

到着ロビー、入国審査の前にある通常トイレの一番手前が車いすでも利用可能なトイレになっていました。L字型の手すりは日本製だと推測されます。構造も日本的。うーん日本の影響か?内開きのドアはNGです。閉まらない。手前ではなく、一番奥にすれば、外開きドアでも問題なくなるのですが。

 

 
デンパサール空港 国内線 車いす乗客 待合室  (2007年 撮影)

乗客も待つエリアは2階。そこに行くのにエレベーターがないので、特別に別の待合室での待機となった。土産物も売店もいけないので寂しい。車いす用トイレ(またもや日本制!)もあったが、電気スイッチは高く届かない。ドアも壊れていて閉まらない。トイレットペーパーもない。隣には旅行者用のイスラム礼拝室がありました。珍しいのが、搭乗の際に介助を受けるに料金(印紙代)が発生すること。1US$未満と安いですが書類へのサインが必要です。書類にサインを求められる国はたまにありますが、介助代?を請求するところはたまにあります。

   

 
スロープ  (2007年 撮影)

町中でスロープを見ることは少なく、段差ばかりですが、整備されているところはありました。左は、スハルト博物館の車寄せのところ。フルフラットで素晴らしい段差解消。さすが元大統領を称える施設であります。右は、超高級ショッピングセンター「プラザ・スナヤン」のタクシー乗場横のスロープ。日本とそっくりな作り方にビックリ。百貨店そごうが入居している影響かもしれません。近年、日本のバリアフリーがアジアに輸出されています。