★★★ ムール貝 ★★★
ベルギー
1995/08
おいしい食べ物の順位を決めるのは難しいし、ふさわしくないかもしれない。おいしいというのは、単に味だけでなく、食べた状況、雰囲気、気候、一緒に食べる相手などで大きくおいしさが変わるもの。 海外旅行でも、おいしいものにいっぱい出会い忘れない味がたくさんある。その中でも、ピカイチなのがベルギーの首都ブリュッセルで食べた「ムール貝」だった。 ブリュッセルのグランパレスと小便小僧を見た後、住宅街に紛れこんで散歩していた。すると、腹が減ってきたので、ちょっと小奇麗なレストランに入ってみた。 何を食おうかなと思って、周りの人が何を食べているのかと眺めて見ると、皆バケツに入った変なものを食っている。何だかわからないが、私も真似して、指差して同じものを注文する。それは、ムール貝の山盛りだった。 実は、ムール貝はブリュッセル名物だったのだ。 ある程度、予想はしていたが、バケツ一杯にたんまりムール貝が出てきた。付け合わせで、フレンチフライも大盛りでている。貝、貝、貝、貝、貝、、、、こんなに貝ばかり食べて飽きはしないかと思いつつも、食い始めると、うまい!!! 思わず、ギャルソンを呼んで記念写真を撮ってもらった。それが上の写真です。 何が、うまいのかというと、貝から出たスープがうまいのだ。人参、パセリ、しょうが、玉ねぎ、白ワイン、匂い消しにセロリ、貝からでた塩味、他にも一杯の材料が、スープに染み込んでいたと思います。貝の臭みも消えている。何個食べても、飽きない。私の後ろの女性なんて、おかわりしていました。一人前で、50、60個ぐらいは、入っているとは思うんだが。。。 ・・・・・・ うまさに味をしめて、この後、アントワーペンでもムール貝を食べた。しかし、そこはおいしくなかった。アントワーペンの店は観光地にあったので、お客も観光客ばかりであった。地元民のくるところでないと味は大雑把になるのだろう。 ちなみに価格は、ビール一杯を加えて、820 BEF(2572円)だった。ちょっと高いが、それだけの価値はありあり。ちなみにブリュッセルは食の都とも言われる。国際会議がブリュッセルで多く開かれる理由は、食い物がうまいからだとも言われる。パリよりも、おいしいとも言われる。私は同意します。 2012/06 17年後 ベルギーを再訪問する機会が、17年振りにやってきた。5名の欧州案内。ブリュッセルでは、20年間の世界旅行で最も美味しかった料理「ムール貝」を食す。 記憶を頼りに、17年前に訪れた思い出のレストランへ行くが、町は様変わり。セント・カトリーヌ広場の近くに、上記の店はあったと思うのだが、当時はろくな地図も持っていなかった。結果、生涯最高のレストランは消えていた。たぶん。欧州はいまやボーダレス。多くの移民や観光客。人の流れは活発。街も変化。 まだムール貝の季節ではないが、ぶらぶらと物色して、ムール貝がメインで提供する店を発見。 白ワイン蒸しを注文。17年前に食べたムール貝と違って、セロリがやたらに多い。季節でないから、ムール貝が、小ぶりに感じる。貝の味は少し劣るが、食べているとやみつきに。貝の数は、100は超えていた。重さで1人前を提供していると思うので、貝が小さいと数が多くなる。 案内している5名の紳士淑女も、大きな鍋に100個以上入ったムール貝を堪能! なんというか、食べた!という達成感があるのです。目の前に出された大量の貝を手でつかんで食いまくる。意地になるというか、止まらない。途中からは、スープが現れ、貝で少ないがら出汁を味わう。 手で食べるのも、五感を刺激して、美味しくなるのだと思います。最初(さっぱり)と最後(出汁がでて濃い)で、味が違ってくるのも面白い。 全員が完食でした。1人前は20ユーロなり。やっぱり最高の味でした。 ■ブリュッセル
定番のムール貝の白ワイン蒸しを注文。セロリ、玉葱がでかい。スープは塩辛く、貝汁は堪能出来ませんでしたが、シーズンで貝は大きくプリプリ。22ユーロと値段は安かったです。 |