★★★ ナポリピザ ★★★
イタリア
1994/08
イタリアのナポリを観光していると、黄色のテントが張っている素敵な店をみつけた。テラス席と太陽をモチーフにしたロゴが目印のピッツェリア(ピザ屋)だった。ナポリといえば、ピザを食わなきゃと、偶然見つけた、この店に入る。当時はピザの種類も何もしらなかったので、店の名前がついたピザを頼むことにする。 出てきたのは、茄子と黄色ピーマンがのったピザだった。もちろん、中身の濃いトマトと水牛のモッツァレラチーズものっています。生地は、ナポリ特有のしっかりした味わいのあるもの。夢心地で食べました。 うまくて、うまくて、この味を頭に焼き付けようと食べてました。今まで食べていたピザとはなんだったのか、ピザの発祥地で考えさせられました。 ・・・・・・・・
まず、イタリアのピザは日本人の考えるピザと違います。日本のピザはアメリカンピザです。イタリアでは、マルゲリータという、トマトとモッツァレラチーズしかないピザが定番です。具はシンプル。ルッコラ(ハーブ)や、アンチョビ、ハム、きのこ等をのせることもありますが、トッピングは一つであることが多いです。 また、北イタリアと南イタリアでは、文化も人柄も違えば、ピザも違います。北のピザは南のピザと比べれば、まずいです。北は生地が薄い。南は生地が厚いと言われます。それよりも、美味いのは南、不味いのは北です。大阪のお好み焼きがうまくて、東京など他の地域のお好み焼きがイマイチなのと似ています。 20年後 衝撃を受けたナポリのピザ。あれから20年。ナポリを再訪する機会が訪れた。レンタカーを運転しながら、海岸沿いにある、お洒落な新しいピザ屋に入った。 同行者はマルゲリータを注文。なんと6ユーロなり。安い!チーズの量も多いし、水牛モッツアレラだし。それでいて、この大きさ。日本じゃ倍以上するよ。 私は、キノコ入りを頼んだ。トマトがなかった。うーん失敗。ちなみに9ユーロ。オリーブが多く、ポルチーニ茸がふんだんに入った面白いピザだけど、やっぱりマルゲリータが美味しい。 厨房はオープンキッチン。生地をこねている。新鮮そのもの。人気店でした。持ち帰りも可能。ピザの値段は激安。飲み物は高いのでそこで採算をとっているようでした。この価格、この味、この雰囲気。家の近所にあったら通い詰めるのに。 同行者のマルゲリータをつまんだものの、物足りなかったので、その夜も、ピザを食べることにした。ナポリから移動してローマ空港近くのホテルのレストラン。ルッコラを乗せてもらった(無料サービス)。 でも味は、イマイチ。。。 生地は冷凍。トマトソースもモッツァレラチーズもイマイチ。悪くはないんですけど、ナポリで食べた後じゃ、普通にそこそこ美味しいピザなだけ。値段は7ユーロで、大きさは半分ぐらい。これでも日本だと大きなサイズですけど。 日本でも本格ナポリピザを食べれる店が増えてきましたが、料金が高い(仕方ないけど)。チーズが少ない。トマトソースが薄い。生地がサクサクしすぎて、もっちりしていないなどの違いがある。20年振りに本場で食べたピザは、やはり格別でした。また死ぬまでに再訪して食べるぞ! |