★ 孵化しかけのアヒル卵(バロット) ★
フィリピン
1996/03 、 2005/07
フィリピンで夜、散歩していると、暗闇にろうそくを立てて座っている人がいます。いろんな露天商ですが、その中にバロットという 孵化しかけのアヒルの卵 があります。値段は、だいたい10ペソ(約22円)です。 殻をむくと、頭の形や足の形などグロテスクな中身が出てきます。中身を見ないで食べるのがいいかもしれません。 しかし、勇気を出して食べてみると、これがめちゃくちゃうまい。また、精力もつきそうな感じもする。タンパク質が豊富なのか元気がでてくる。やみつきになってしまいました。フィリピンでは夜の精力剤です。
そして、面白いのは、孵化しかけの状態によって味が変わること。ほとんど孵化していない卵だと単なる濃い卵の味。ひよこになる寸前の卵だと鳥の味に近くなり固い。 卵をゆでる微妙なころあいが味のポイントとなっています。レモン汁や塩をつけて、卵の中の出し汁と共に食べます。汁も美味しいのです。 ホビロン/ベトナム ところで、フィリピンのバロットと同じように、ベトナムでも孵化しかけの卵は有名です。ホビロン(ハビロン)といいます。ベトナムでも同じように精力剤として食されることが多いようです。それだけ栄養があるってことなのかもしれません。
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