★ 犬料理 ★
ベトナム
1997/11
べトナムのハノイは、犬料理があることで知られている。おそらく、中国に近いので広東料理の影響も受けているのだろう。広州でも、犬は食べると聞く。 ハノイで知り合った同じ旅行者の日本人と一緒に犬料理を食べようと話す。一人旅の欠点は、食事が寂しいこと。レストランできちんとしたものを食べたいときは特にそう思う。犬料理は高価そうだし、珍しいものなんで騒いで食べたいという二人の意見が合致する。 夜、旧市街で、犬料理の食べれるレストランを探す。周りの人に「犬料理食べたい」と尋ねて、歩いて、また尋ねてと、小一時間は探した。犬料理の店が集まる通りがあると聞いていたが、うまく見つけられなかった。しかし、なんとかようやく犬料理らしい店が見つかった。犬料理の店は、実にわかりやすい。 檻に入れられた犬が店の前にいて、キャンキャンと吠えまくっているのだ。 さすがに、目の前で犬がいて、この犬たちも殺され、食べられるんだろうなと思うと戸惑うが、そこはチャレンジだ。注文したのは、3品。犬鍋、犬の焼肉。犬の炒め物。それと、ビールです。 味ですが、やはり癖があります。野生の肉というのですか臭みがあります。筋肉が多いのか固いのも特徴です。一番、おいしかったのは炒め物でした。味付けをされているので、臭みが消えて食べやすくなっています。 焼肉は、ダイレクトに味が感じて、店の前の犬を見て食べるのはちょっと胸焼けします。腸詰めソーセージもでてきましたが、味が濃くてビールのアテだと食べれます。鍋料理は、煮こんでいるので肉が柔らかくて、日本の焼肉屋のテールスープみたいです。味の表現は難しいです。というか、舌で味わう前に、頭で味わってしまっているので、混乱しながら食べていたからです。 ハノイの人はお祝い事があるときに犬を食べるそうです。持ちかえりで買いに来ている人がたくさんいました。 |