オリンピアコス
2007/08
スタディオ・カライスカキ
メトロで、アテネ市内からピレウスに行く途中に、突如、赤色のスタジアムが現れた。ピレウス観光の帰りに、スタジアムに立ち寄ることにした。スタジアムはメトロ(地下鉄)に直結。1号線 Faliro 駅を降りたら、目の前がスタジアム。ギリシャが誇る名門オリンピアコスのホームスタジアム。チャンピオンズリーグの常連チームである。首都アテネではなく、港町ピレウスがホームタウン。 地表に降りると、チケット売場があった。尋ねると、明日にプレシーズンマッチ(相手は、スペインのオサスナ)があるとのこと。ラッキー! アテネ滞在を1日に伸ばしてサッカー観戦することにした。車いす席は、なにやら無料らしい。入口は「A1」。車いすだけの専用入口らしい。ちなみに、チケットの値段は、40Euro、20Euro、10Euro の3種類。 実に立派なスタジアム。オリンピアコスのチームカラーの赤でうまく統一。1階部分にはカフェや、オフィシャルショップ、球団事務所、スーパー、洋服屋、スポーツクラブ、ファーストフード、サッカーくじ屋さん、などが入居する総合複合施設になっていた。 試合当日、試合開始の2時間前に到着。 すでに多くのサポーターが集まり、くつろいでいた。ファーストフードで腹ごしらえ。店内はチームカラーの赤で統一。モニターに流れる映像は、オリンピアコス過去の栄光ビデオ。最高の雰囲気です!
背番号7は何か特別な番号なようです。旗と共に記念碑が立っていました。スタジアムの周囲は、応援グッズや、軽食を売る屋台が出没。やはり試合のある日は雰囲気があります。
気性の荒いことで有名な?ギリシャのサポーター。入場チェックは厳重です。回転ドアより入場です。 車いすは専用別入口より入場。試合1時間半前では、まだ誰も入場していませんでした。メインスタンド最前列の一部が、車いす席。二列で積めれば40台くらい入るかもしれない。料金は無料。早いもの勝ちでしょう。前の柵も低くなっており、視界を邪魔するものはありません。コンクリートの塗りが甘く、水はけが悪いのが欠点でした。ちょっと汚い。
車いす用トイレは、2つ。赤のデザインが格好いいです。内側から鍵はかかりません。困ったものです。 スタジアムの収容人数は、33,334人。コンパクトな専用スタジアム。これぐらいが臨場感があって観戦しやすいと思います。全席屋根付き。屋根を支えるのは赤い支柱。液晶は大きくないが、斜めに2つ完備。屋根があるためサポーターの声援が反響され、盛り上がる。 ゴール裏のサポーター席にはネットが張ってありました。物を投げ入れられないようにするためでしょう。また最前列には透明アクリル板が設置され、ピッチへの乱入を阻止。安全第一に設計です。 サポーターと反対側のゴール裏の中段中央部にも車いすスペースがありました。どうやったら座れるのかわかりませんが。 スタジアムの最上部。階段の最後は席になっていました。最後列で立見をするのを防ぐためです。いいアイデアだと思います。 試合が始まりました。ピッチが近いので最高に見やすいです。声援の大きさは半端ない。一人一人の地声が日本人とは比較になりません。久々の欧州サッカーシーンに感動でした。応援団はずっと歌いぱなし。日本と似ています。 常連さんらしく、車いすのサポーター。眼鏡、Tシャツ、マフラー、靴、靴下すべて赤色。熱狂的でした。私を入れて、計6台の車いすが観戦にきていました。介助者は後ろの空いている席などに勝手に移動して座っていました。パイプ椅子の用意などは無し。 車いすの観客以外に、知的障害の熱狂的ファンの兄ちゃんも、車いす専用入口から入場。無料で入っているようで、これまた勝手に最前列の席に座ってました。 また、耳の聞こえない、ろうの3人組も無料入場。障害者という証明書みたいなのがあるのでしょうか?それとも招待チケットをもらっているのか?車いす席ではなく、メインスタンドの空席に移動して観戦していました。いわゆる障害者無料なようです。日本的なシステムですね。 ところで、ギリシャ人はとてもよくタバコを吸います。スタジアムもタバコの煙がひどい。禁煙して欲しい!上記、赤いおばさんもタバコを吸う吸う。もくもくがひどかったです。 試合は、1対1 で終了。ギリシャのトップチームと、スペインのリーガ中堅チームは、同じような実力だと感じました。 最後に、ビデオ画像です。
|