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イングランド代表

2009/10

Wembley in UK


私と同じように、車いすで世界旅行を楽しむイギリス人がいる。ロンドンで彼の家に泊めてもらった。ワールドカップ南アフリカ大会予選、イングランド代表の試合があるので、無理いってチケットを取ってもらった。FA(サッカー協会)のホームページに、イングランド代表試合のチケット購入方法が掲載されている。車いす席は電話予約して、障害の証明書の提出も必要、チケットは郵送と外国人には入手が困難であった。

観戦には、友人の自動車に乗せていってもらえるかと思ったら、電車で行くということ。ロンドン中心部の渋滞はえげつないのが理由。二人とも体力には自信があるので、歩くぞ!しかしながら、電車のバリアフリーは非常に遅れている。古いのも理由の一つだが、意識は低い。それでも、2012年のロンドン五輪を控え、バリアフリー化は急速に進められており状況は良くなっている。

友人宅の最寄駅から近郊列車で、市内中心部のビクトリア駅まで移動。スロープの写真は近郊列車。地下鉄ビクトリア駅にはエレベーターがないので、1.5キロ歩いて、ウエストミンスター駅へ。ウエストミンスター駅から、地下鉄でウェンブリーパークへと移動する。家から競技場まで2時間の道程。

地下鉄のバリアフリー駅には、車いすやベビーカー用の広い改札がある。とはいえ、これは少数。ほとんどの駅は階段のみ。車両も段差だらけ。駅によってホームの高さも違う。その代わり、バスはほとんど全てがノンステップなので、車いすの利用は容易。

地下鉄の駅から、ウェンブリースタジアムまでは一本道。信号もない。段差もない。非常に快適。距離はあるが、大きなアーチを見ながら歩くのは、気持ちがいい。スタジアム内に入るゲートへはスロープを上がっていくが、別途、障害のある人専用のエレベーターもある。

収容人員9万人。近代的なスタジアム。VIPラウンジが特に素晴らしい。広いラウンジが外から見える。車いす席は、メインスタンド1階の中段に並んで。素晴らしい最高の場所。価格は30ポンド(5000円)で、介護者は無料。車いす席の数はそれほど多くない。全部で100台くらい?この試合は、車いす席は半分ぐらいが埋まっていた。

イングランド代表は既にワールドカップ進出を決めており、消化試合。それでも予選最終戦。7万6897人の観衆。3階席には空席が目立つのに、これだけの観衆とは驚愕する。

試合は、3-0でイングランドの勝利。英雄デビッド・ベッカムも途中出場して活躍。なんと試合のMVPに選ばれていた。

 

スタジアムには車いす専用トイレが4つあった。しかしいずれも施錠されていた。一般の利用を防ぐため。障害のある英国民は、車いすトイレの鍵をもっており、それを使って利用する。優遇の利かないシステム。外国人観光客の私は鍵をもっていないので、友人に借りた。もってない人は係員へ連絡だが、面倒。普通のトイレは階段を下りなければいけない。悪い設計。専用施設は嫌い。

試合は、20時から開始だった。22時に終了し、帰宅したのは24時。翌朝5時30分に起きて空港へ。疲れた~。


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