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臭い!汚い!うるさい!
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2005/12  -  2006/01

ポカラ / ネパール


ネパール ヒマラヤ山脈にて 空を飛ぶ

カトマンズを朝7時に出発するバス(5ドル)に乗り、アンナプルナ連峰の麓ポカラへ。休憩2回(各30分)、検問多数(治安悪化のため)、ゆっくり進んで、午後2時に到着。同じバスに乗っていたネパール通のFさんから情報をたくさん仕入れる。 到着したバスターミナルで、空を飛ぶツアーのチラシを受け取っていた。プロペラのついたグライダーだが、値段が高いなと思っていた。

夕食時、偶然にも運行会社のオフィスの前を通った。運命を感じたので、中に入って、質問したり、空を飛ぶ写真を見ながら検討に入る。15分、30分コースもあるが、新婚旅行ということもあるので、ここはリッチに1時間コースに決定!満喫する1時間コース195ドルを少し値切り、ホテルと空港の無料送迎をつけてもらう。

ポカラ空港に到着。スロープがあることに驚く。さすが空港。バリアフリーじゃん。手続きを済ませ、待合室でくつろぐ。

 

滑走路を歩いて、AVIA CLUB NEPAL へ移動。私にはロシア人パイロットが、妻にはネパール人パイロットがつくことになった。上空は寒いので、防寒ジャケット、パンツ、手袋、ヘルメットを装備(無料貸出)し、いざ出発!

車イスをグライダーに横付けし、お手伝いしてもらいながら移動した。グライダーは狭いので足を入れたりしなければならない。なんと私の乗るグライダーは、タンデムであった。上空で操作もさせてもらえるとのこと。興奮します。

そのまま上空へ! 空から眺める街は最高! そして、マチャプチャレが目の前に迫ってくる! アンナプルナ連峰に近づく! 飛行が安定すると、パイロットは手を離し、私一人で何度も操作をしました! 水平に保つだけだが、緊張して力が入ってしまう。横には何もない。風が吹きつける。冬の澄んだ空気のもと1時間の夢時間。今まで海外で色んな体験をしましたが、ダントツ一番。

本当に、 空飛ぶ車イス になりました。

ところで、私はよく、「空飛ぶ車イス」という題で小学校で講演する。そのとき、低学年の子ども達は「どうやって車椅子が空を飛ぶのか?」 最初は疑問を感じながら聴き、最後に、実際には空を飛ばないが、自由に世界を旅行しているという比喩であると気づく。でも、これからは 「ホンマに空を飛ぶんやで」 というオチが出来ました!

もちろん、妻も一緒に飛びました。タンデムではなく、前後に座る二人乗り。操作をしないので両手が使え、写真を撮ってくれました。左の写真は妻が座席から撮影したもの。右の写真は妻のグライダーから見た私のグライダー。

 

グライダーは、ヒマラヤ山脈の目前まで迫ってくれます! しかも、本当の風を感じながら。下を見ると怖くなりますが、壮大な景色の前には、ただただ感動のみ。むかし天皇陛下が「神を感じた」とネパールで感想を述べられましたが、まさに私も実感。天空から下界を眺めると、自分が神になったような気持ちに。

飛行時の写真は、グライダーの先にデジカメが取り付けられていて撮影してくれたもの。1枚10ドルです。たくさん撮影したデータ全てが25ドル(CD1枚)。天候が安定している午前中に飛ぶのが良いです。朝日を愛でる早朝がベストでしょう。季節は空気が綺麗な冬が一番。夏場はガスが多く曇るときがあるそうです。

ところで、夫婦二人ネパール1週間旅行で使ったお金は全部で、340ドル。ポカラでの空中飛行1時間で使ったお金(370ドル)のほうが、1週間のネパール旅行より高いのだ。でも、超満足です! いつか再訪したいです!!


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