ラグビーW杯 2011
観戦旅行(2)
2011/09
ノースランド (日本×トンガ) / ニュージーランド
ヒツジーランド オークランドから、北島の先端部ノースランドへ移動。試合の行われるファンガレイに行く途中に羊のテーマパーク「シープワールド」があった。ど定番の観光スポット。まあ訪れてみた。
手作りの施設。それでもトイレは車イス対応で広いのがあった。
いろんな種類の羊がいます。追い込みショーもやってくれます。そして欠かせないのが、羊の毛の刈り取り。もちろん観客も参加します。
説明によると、現在の羊1匹辺りの羊毛単価は、1.75NZドル(120円)とのこと。安いですね。儲からなくなっている。羊毛の時代ではなくなり、色んな高性能の合成繊維が溢れる時代ですから。牧場では、1日に300頭刈るのが目安だそう。熟練者は、40秒で1頭を刈るそうな。世界記録は782頭/9時間とのこと。
最後は、赤ちゃんにミルクをあげておしまい。参加型、触れ合い型なので、楽しいです。 日本×トンガ戦 ファンガレイには昼過ぎに到着。ホテルに荷物を置いて、仮眠して、夕方にはスタジアムへ。町の観光案内所で、スタジアム横に停める駐車許可証をもらったので、スタジアムまで自動車で移動。小さい町で、一般車はスタジアムの周囲800メートルぐらいが車両通行禁止でした。 日本ラグビー代表は、過去6回の大会すべてに出場しているが、勝利したのは第2回大会のジンバブエ戦のみ。20年間もW杯で勝利なし。私は20年振り2回目の勝利が、このトンガ戦になると予想してNZまで来ました。
座った席は、メインスタンド最後列。記者席なども隣にあった。後ろはプレスやVIP対応の場所。記者会見場もあり、世界中から記者が集まってパソコンを叩いていました。車いす席は、介護者は1名のみ(事前購入)なので、友人の妻子は別の場所で観戦。一緒に見せて欲しいと頼んだが、席種が違うし、場所も違うし、それは無理だった。
このW杯。試合開始セレモニーは、マオリの笛から。裸踊り付き。キックオフのときはファンファーレが鳴るし、試合前にも音楽が鳴り響くし、演出がとてもされています。ラグビーW杯がどんどん大きくなり、サッカー、オリンピックに次ぐ世界イベントになったというのも納得です。 国歌斉唱。試合前の緊張感。 試合は、トンガの気迫に負けて、惨敗。期待が大きかっただけに、日本のラグビーファンは落胆しました。正直、最初のプレーから勝てる要素がなく、ずるずると何もできないまま、パニックのまま何もできない。トンガはこフランスに勝つ大金星をあげるので、強かったともいえますが、非常に残念な結果でした。 試合後、日本代表のW杯20年振りの勝利を選手と共に味わう予定でしたが、それもフイに。メインスタンド最前列の端も、車いす席になっており、選手がすぐそばで見れました。非常に大らかで懐の大きい田舎のNZ。試合後も選手が観客と入り乱れて勝利を味わってました。写真取り放題。 ちなみに会場にあった座席表です。車いす席のマークがたくさんありますね。嬉しい! カウリ・フォレスト 5日目。ファンガレイから半島の西部海岸へ。そこにはNZの原生林がある森へ。フォーシスターズがある森。トレイル(小径)の看板には、きっちりと車いすマークが。
車いすマークがあるといっても、段差がないだけ。自然なので傾斜はキツイ。もちろん舗装もなし。フォーシスターズまでは1キロ弱。段差なく一人で完走できました。そこから先はNG。でっかい4つの木(フォーシスターズ)の周りは、人が歩いて自然破壊しないように、木道が整備されていました。面白いのは、内側にしか柵がないこと。外側は柵がなく、注意しないと落ちてしまう。それは安全軽視ではなく、自然をそのままに楽しめるということ。内側の柵は、立入禁止の意味。
車で移動して、次はNZで一番大きな木(カウリ)を見に行った。あいにくの雨。やはりここでもバリアフリー。段差のない木道が整備されていた。距離も長く、高さもあるため、車止めは有り。無粋な柵はないので、開放感有り。
車いすでも大自然の中に入れる。空気が吸える。木に触れる。匂いが嗅げる。素晴らしいです。五感が刺激される。これこそ旅の醍醐味。
オシャレなカフェ カウリの森を抜けると、大きな湾が見えてきた。その眺めがいいところにカフェがあった。外観を見て嬉しくなった。入口にはスロープがあるじゃないか。階段はない。自然な配慮で最高じゃないか! 店に入ると、おしゃれな空間。ランチやディナーも取れる。ちょうど昼の休憩に入る直前だったみたいだったけどコーヒーを入れてもらった。テラスに出ると、そこは湾が一望できる絶景。もちろん店内も段差なし。どこでもアクセス可能。 雨で寒く、お腹を冷やしたので大きいのをしたいなと思ったら、トイレも車いす対応だった。ゴテゴテしていない。大きなスペース。きれいに掃除もされ、花も活けている。こんな田舎のカフェでもユニバーサルデザイン。理想的っす。
パイヒア 5日目の宿泊は、ビーチの町パイヒア。めちゃ雰囲気のいい夏のリゾート地。海岸線で平地が少なく、平屋のモーテルが少なくて、探すのに苦労したが、いいところを見つけた。冬のオフシーズンのため、どこも空き部屋だらけ。 今夜のメニューは、牛肉とラム肉のBBQ。100グラム100円ぐらいで買える。良い肉を買ってもその倍とか。NZのキッチンは電気調理器なので、ホテルの主人にBBQコンロを借りた。本当は炭火で焼きたいが我慢。滞在中これでもかと肉を食い過ぎた。旅先で美味しいものばかり食べると太ってしまう。。。 6日目。翌朝、パイヒアの町を散策。夏に来たいなあ。船で対岸に渡るのも楽しそうです。
|