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コーカサス地方 (2)

2014/07

トビリシ / ジョージア(グルジア)


ガタガタな道路

乗合バスで山を越え入国。首都トビリシはこれまた坂の街。歩道と車道の段差解消はなし。道はガタガタなので、車いすで歩くには大変。

トビリシにはメトロ(地下鉄)が走っており、旅行者にはとても便利であろうが、車いすは階段で乗れない。バスも路線は複雑。低床バスも少ない。実質タクシーでしか移動できない。 

夏の強い日差し。喉が乾いたら、旧ソ連地域でよく飲まれる麦芽飲料「クワス」。美味しいです。

グルジアは料理が有名。ハチャブリ(チーズパン)が最高でした。三日月型のピザで中央に具をのせ、高温で焼きあげる。外はパリ。中はもちもち。生地が香ばしい。下の写真は、中央にホウレン草をのせたもの。

ヒンカリという餃子。というか包子も郷土料理。羊肉ミンチや野菜が中に入っている。似たようなものは、中国から、モンゴル、ネパール、中央アジアと、広く食べられていますね。ロシアにいけば、耳のような形で小さいピルミニになります。グルジアのヒンカリは、サイズが大きいのが特徴。でも、小さい方が美味しいと思う。

一軒だけ見たマクドナルドの店舗前。景観に配慮した落ち着いた外観。段差にスロープがありましたが、これじゃ使えないなあ。こんな中途半端なバリアフリーが多いグルジア。

旧市街へと観光に向かいます。

トビリシ旧市街の道路はガタガタ。古い石畳。それに坂道。歩道もきちんと整備されていないので、車いすで動きまわるのは大変でした。

カフェ、レストランが並ぶ通り。ここを抜けると川にかかる橋に出る。

近代的なデザインの橋。バリアフリー化もされているが、道路との接続部分は、ガタガタでした。うーん。

歩行者専用の橋を渡ると、川沿いの公園。

その公園に、高台へと上るロープウェイがありました。オープンは最近でしょう。設備が何もかも新しい。でも公園の整備は終わっておらず、遊歩道はガタガタ。

新しい観光施設。車いすマークが大きく掲示されているが、乗り場まで階段のみ。裏手にスロープやエレベーターなども無し。残念。見れないと思っていると、係員が私に声をかけてきた。車いすを担ぐよ。他の係員も呼んでくるからと、この階段を担いでくれました。親切で素晴らしいですが、スロープがいいなあ。なら自分で動けるのに。

ゴンドラは最新式。段差なし。完全バリアフリー。

景色最高。川と山。古い町並みも残り、美しいです。

古い町並みに、突如出現する現代建築。橋と博物館。博物館は工事中でオープン前でした。

高台に到着。こちらは段差無し。

首都を見下ろす高台には、大仏、じゃなかった女神像が立っていました。エクアドルの首都キトみたいです。ブラジルのリオ・デ・ジャネイロのキリスト像とも被りますね。

ロープウェイを降りて、再び旧市街を散策。

早めのディナーは、官公庁街の落ち着いた店で。牛タンのサラダ、豚肉のBBQ、レモネード。合計21ラリ(1300円)。 美味しかったです。


サッカー観戦のために

サッカーW杯準決勝を見るために、4つ星の良いホテルを予約して宿泊していたが、部屋のテレビでは放送がなく、見られないことが判明。1泊はポイント使用で50ドルだったが、2泊目は180ドルと大奮発したホテルなのに。なんじゃそりゃ! 

泊まった車いす対応の部屋のバスルームもひどかった。シャワー椅子に座ったら、ネジがぶっ飛んだ。壁への設置が強度不足が原因。部屋の椅子を入れてシャワーした。きれいな屋外プールもあったが階段だけ。こんなことなら安宿を探しまくるべきだった。

W杯観戦のため、ホテルのフロントでスポーツバーがないか紹介してもらう。試合開始は夜12時。よって夜11時に出発。夜中に路上でタクシーを拾うのは一苦労。車いすだと物乞いに間違えられるのか全然止まってくれない。

やっとこさ店に到着。立食のパブではなく着座のドイツビアホールだった。しかし、満席で入れないという。他の店はないのかと尋ねても、知らぬ、存ぜぬ。粘りまくると、店のマネージャー登場。子供用の椅子を置いてあったスペースに入れてくれた。テーブルは無いけど、座る椅子は持参している。珍しく車いすで得をした。

ハーフタイムに店を出る客がいたので、テーブルに移動して鑑賞。試合はブラジル崩壊。ドイツの歴史的勝利。ドイツのビアホールなので観客と従業員は歓喜狂喜。飲食代は無料だった。そして「明日も来いよ」と。ドイツ勝利の恩恵か。

翌日も店へ。アルゼンチン×オランダ。店内は空いていた。前夜の半分ぐらい。試合は退屈。ヒンカリ2つ、ロシア料理ピリミニ、ビール、グルジア産の炭酸水を頼んだが、またもや無料。ラッキー!


コーラ瓶

最近はあまり集めなくなったが、旅先で飲んだコーラ瓶を収集していた。グルジアは、独自のグルジア語。読めません。持って帰るのは重たいので、記念撮影のみ。

食べたのは、ハチャブリのピザ風。生地が香ばしくとても美味しい。


夜行列車

次の目的地は、アゼルバイジャンの首都バクー。夜行列車が毎日走っている。大きなトビリシ中央駅。デパートやスーパーなどがビルの下層に入っている。目の前の道路は歩道がなく、地下道で接続。車いすの私は、道路を走る車をかき分けて進む。危ないです。

ホームへのアクセスは階段。エレベーターもあったが壊れていた。よくあることです。

近郊列車。古いディーゼル車です。

ホームへは階段なので、ぐるりと駅舎の端へと移動。予想は的中。ホームの先端は、荷物搬入とかのために段差解消されていた。

ガタガタの線路を渡る。

無事にホームへ到着。定刻16時30分に出発。飲料、食糧を買い込んで、いざ電車へ。

なんとまあ、ホームの汚いこと。舗装がはがれ、ガタガタです。こんなに状態の悪い駅のホームは見たことありません。

ホームと車両の段差。そんなに高くありません。各車両に女性乗務員が世話係としているが、彼女に声をかけると困惑され、「どうやって乗るのよ?」「手伝わないわよ!」と冷たくあしらわれた。

仕方ないので、駅員には頼まず、周りの乗客に声をかけて、この段差を担いでもらう。電車に乗り、自分の座席(コンパートメント)までの通路が狭かった。車いすがギリギリ通る幅。座席に移乗し、車いすをたたんで置いていると、室内に置いてはダメと、車いすは貨物室へと持っていかれた。

コンパートメントは4人部屋。同室のアゼルバイジャン人。言葉は通じないけど、暇だし、おしゃべり、仲良くする。食事も一緒に。

電車は、出入国のときなど、長い時間、停車する。そのとき空調が止まり、車内は蒸し風呂に。サウナに入っているようだった。35度以上。汗だくになった。乗客達は暑いので、廊下に出たり、外に出たりと、涼むが、歩けない私は座席で石のように我慢するのみ。一方、夜は空調が利きすぎで、20度ぐらい。とても寒かった。

翌朝。無事にバクーへと到着しました。


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