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カオスという言葉
(1)

2004/12

世界最悪の交通渋滞 / バングラディシュ


首都ダッカ

空港から市内へ。プライベートタクシーは高い。外に出て、ボラれないように、交通整理の警官に頼み、トゥクトゥクを拾ってもらう。いきなりの大渋滞。自動車、トゥクトゥク、リキシャ、歩行者、動物、入り乱れれる道路。出発してすぐにタイヤがパンクしたが、運転手は笑顔でスペアタイヤを取り付けた。なれたもので10分で修理完了。

パンクを直していると、物乞いが寄ってきた。恵んでくれ~って。小銭をあげない私は、代わりに飴玉をあげた。その代わりに写真撮影させってということで。それを見ていた他の物乞いも寄ってきて、飴玉配りとなった。

ダッカ市内。とりわけ旧市街はとんでもないことになっている。歩くスペースもないくらい。こんなに交通渋滞のひどいところは見たことない。世界最悪だろう。

日本が発祥のリキシャ。人力の交通手段が渋滞に輪をかけている。政府は、だんだんとリキシャを締め出そうとしているが、旧市街だけは残り続けるだろう。こんなにスゴイところは初めてだ。とにかく人、人、人、途絶えることがない。

 

10年前は、こんなにひどい交通渋滞でなかったそうだ。地方から首都への出稼ぎ。手っ取り早い仕事が、リキシャの運転手。体一つで稼げ、その日、その日の銭が稼げる。貧困と犯罪を守る役目もある。新聞によると500万人がリキシャの収入に依存しているという。ダッカのリキシャの数は100万台

 

しかし、あまりの交通渋滞、リキシャの多さに、2004年12月。政府は規制を開始。新市街へいくメインの道路をリキシャ禁止にした。バスは超満員。ドアもなく飛び乗るところ。乗れない女性や体の弱い人は、リキシャ頼みになるので、バスの少なさが問題になっていた。リキシャ規制は、今度8つの主要道(120キロ)で予定されいる。

路上では、色んな商売が見受けられる。野菜を売るのはいいんだけど、鶏を生きたままそのまま売るのは、ちょっとこわい。

 

障害を持つ人を街で見た。全盲の彼は、路上で物乞いをしていた。

小児麻痺の彼は、ダッカ大学に合格をしてウキウキ。教科書を購入しにきていた。勉強して、社会で活躍して欲しい。車イスが大昔の自転車タイプ。三輪である。うーん大きい。

 


バングラディシュの自動車

どの車にもバンパーがついている。どんな新しい格好いい車にもつけられる。なぜか? それだけ渋滞がひどいからだ。バスやらリキシャが、どしどしぶつかってくる。バンパーがなければすぐにボコボコになる。渋滞中の車間距離は、ゼロのときもある。ほんまです。道路をすり抜けるのに、車のボンネットをまたぐことは当たり前。いやー大変です。


カリムさんとの再会

大学生のとき、バングラディシュからの留学生カリムさんと仲良くしていた。とりわけ阪神大震災があったとき、住居を探すお手伝いをしたり、一時的に知人の家を提供したりした。彼からもらっていた名刺の住所に手紙を送ったら、メールが届いた。約10年ぶりの再会である。カリムさんは、眼科医。大学の助教授でもある。 彼の家は階段であがるアパートなので、おじゃまできなかったが、家族と食事したりさせてもらった。

新しくできたショッピングセンターを訪れた。 南アジアで最大らしい。確かに大きい。ちょうどドラマの撮影をしていた。人だかりがスゴイ。望遠で写真撮影。女優さんと男優さん、監督が打ちあわせをしていました。今が旬。トレンドスポット。バングラディシュにも遅まきながら資本主義の波がきているようでした。


どこでもトイレ

バングラの男達は、そこらじゅうで用を足す。立ちションではなく、座りション。女性はどうしているのかしらないけど、もう街中がトイレ。だから衛生状態が非常に悪い。こっそり撮影に成功しました。にらまれているけど。


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