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肺炎で入院(4)

2007/01 - 2007/02

ボゴタ観光 / コロンビア


空港でトラブル

ボゴタ空港に到着。平和な空港に拍子抜け。すべて治安が悪いわけではないです。

飛行機から降りるとき、なかなか私の車イスを持ってきてくれなかったので、イライラ。ようやく自分の車イスに乗れたと思ったら、なんとタイヤの空気が両輪とも抜けていた!

乗換え地のリマでは、何もなかったので、おそらくリマ空港の職員が、ボゴタ便の飛行機に私の車イスを乗せるときに、タイヤの空気を抜いたのだろう。こんなことは初めてである。苦情を言い、解決してもらうべく、タイヤの空気を入れてくれと頼むが、出来ないの一点張り。飛行場の中に何らしか空気入れがあると思うのだが。

困った。困った。車イスの空気が抜けていると何も行動ができない。とりあえず、持っている航空券の日時変更すべく、エアーカナダのオフィスを探すことにした。本日深夜の便に変更できれば、そのまま日本に帰国となるからだ。タイヤの空気が抜けていても問題なし。ボゴタ空港には、オレンジのジャケットを着た案内人が大勢いた。一様に若いので、正規職員ではなく、アルバイトか研修生のようだが、とても親切。彼らが親身になって、私を助けてくれた。

最初に、アーカナダのオフィス探し。でも、空港にオフィス無し。次の手段として、市内にあるエアーカナダオフィスへ電話。でも土曜なので閉まっていた。 最後の手段として、空港近くのガソリンスタンドで空気を入れてきてくれた。所要10分で問題解決。

エアーカナダのチケットカウンターに人が来るのは、夜7時ということで待つことにした。あと4時間ある。待合室や休憩室みたいなものはないとのこと。しかし、空港2階のコンコースにはレストランや土産屋が並ぶところがあり、そこで時間をつぶすことに。夜7時になれば、私を助けてくれたオレンジジャケットの人が呼びに来てくれるとのこと。ありがたい。

夜7時。搭乗カウンターに行くが、「変更は空港では出来ない」と一蹴。日時変更は、チケットセンターへ電話しなければならないとのこと。でも土日は電話休みである。一席ぐらい空いているとは思ったが、カーニバルシーズンでもあるので混んでいるのか。諦めて、ボゴタで2泊することにした。そして月曜の朝に電話して日時変更を試みる。

・・・・・

翌日は日曜日。ホテルの近くを散策することした。ホテルの前は、自転車だらけだった。自転車天国(専用道)になっており、市民がサイクリングをしていた。

コロンビアはサイクリングがとっても盛んで、ボゴタ市内には多くの自転車道が整備されていた。自転車道は、車イスにとっても快適。段差はないし、フラットだし、相性がいいのだ。

周囲を散歩した後は、タクシーに乗ってボゴタ旧市街へと向かった。黄金博物館や大聖堂などを見学。旧市街も自転車天国となっていたのには驚いた。日曜の午前中は、ボゴタ市民は自転車を乗り回すらしい。とっても素晴らしいですね。健康的です!

旧市街は趣がある。市民も集っており、活気がある。市民が集まっていれば、治安も悪くない。安全に快適に歩いて観光できました。

  

噂に聞いていた写真屋&電化製品屋さん 「FOTO JAPON」を発見。招き猫が不思議な感じ。日本というブランドが強いのでしょうが、コロンビアの多くの電化製品は韓国製。自動車も韓国製が多く、日本企業は後塵を拝していました。そういえばインドでも韓国製が強かったです。

市内で遅めの昼食。安レストランを探して、ランチを注文しました。安いだけあって、あまり美味しくありませんでした。やたら量が多いのが特徴です。しかも豆ばかり。典型的なコロンビアの定食ですので写真撮影。「焼きでかバナナ(白米の下)」が添えられています。

月曜朝。チケットセンターに電話するも、週3便の飛行機はいずれも満席と言われ、撃沈。当初予定通りの帰国便しか使えない。それは6日後の深夜。まだ5泊しなければならない。

ボゴタは標高2650メートルある。赤道に近くても過ごしやすいのは高地にあるため。大都会に滞在しても退屈なので、静かなところに静養することにした。青年海外協力隊の友人がマニサレスという町に派遣されている。マニサレスに飛ぼう。

肺炎になっていなければ、エクアドルから陸路コロンビアに入り、バスでマニサレスを訪問予定であった。その友人に会いにいこう。会うために南米にも来たのだから予定を遂行することにした。マニサレスはボゴタより標高が低いから、体にも良いわけだから。


ところで、南米では町中で障害のある人を見ることが多いことを再認識しました。白杖も沢山見る。ボゴタ市内には、たくさんの歩道橋があるが、全部に円形のスロープがついていた。自転車が走行するためもあるのだが、車イスにも優しい。町には緑が多いし、きれいな都会であった。

また、国内線で利用した飛行機はフォッカー50という小さな飛行機だったが、車イス単独搭乗に何の問題もなく、職員が慣れた手つきで特別な意識もなく、自然に介助してくれた。日本では過剰反応されたり、特別視されたりするが、南米ではそんなことは有り得ない。

ボゴタ空港国際線の男子トイレで掃除をしていたおばさんはろうあ者であった。車イスに乗ったおじさんがいつも空港内で小物や土産物を売っていた。いろんな人が共存する社会。貧富の差という大きな社会問題はありますが、障害のある人が隔離されているのではなく、共存しているのは、バリアフリーな社会だと感じます。そもそも南米は人種差別が少ない地域ですね。


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