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ユーロ高にビックリ! (11)

2007/08 - 2007/09

ピレネー越え / アンドラ・スペイン


小さな国

トゥールーズからバルセロナへ、ピレネー山脈を超える途中の小国アンドラへ。途中に、ひまわり畑があったり、フランスの田舎風景はとっても目に優しい。乾燥したスペインの大地とは違う。ピレネー山脈の北と南で、気候が全く違う。

分岐点。まっすぐいけばバルセロナだが、アンドラに行くため右へ曲がって山道へ。くねくね道をずっと登っていく。

アンドラに入国。山の中にある国。ずいぶんと登ってきました。地中海性気候の影響か、日本と比べると木は少ないです。

スキーリゾートを通り過ぎ、そのままピレネー山脈の峠へ。道路の最高点。2408メートルです。

峠の看板。空気がきれいので、ちょっと探索。観測所や、展望台などがありましたが、車いすの私は、自動車の中でお留守番。

 

ランチは、首都アンドラではなく、途中の町のバーにて。山の中にあるため、町の中は坂道だらけ。平坦なところを探すほうが難しい。首都では、平坦なところはデパートや免税店が立ち並んでいました。

自動車で6時間、通っただけのアンドラですが、スキーリゾートとしてより、スペイン人の買物天国として発展しているように感じました。免税されるため、バルセロナなどから、ブランド品を買いにくるスペイン人で大賑わいなのです。

国中、どこもかしこも建設ラッシュで驚きました。中国やドバイのよう。なぜこんなにも景気がいいのか不思議です。産業は特にないはずなのに。スペインがユーロでバブルになって、アンドラへ不動産投資されているのかもしれません。あまり利用されなさそうな高級コンドミニアムがたくさん作られていました。日本の景気の悪さや活気のなさに、ちょっと寂しくもなりました。 

追記: 2008年サブプライム危機を発端に、スペインの不動産バブルが崩壊しましたね。明らかに建設し過ぎだろうと感じたのは、間違いでなかったようです。


モン・セラート

アンドラを通り過ぎ、バルセロナに近づいてきたころ、不思議な景色が前方に見えてきた。ノコギリの刃の形とした岩山が影絵のように映しだされている。

ノコギリの刃の形の山は、近づくにつれ、異様な姿が際立つ。こんな山は見たことがない!我々が目指していたのは、モンセラート修道院。 地図を見ると、あの山は「モン・セラート」とある。直訳するとノコギリ山。なるほど。修道院は、山の麓にあるのか? 車を走らせる。

カタロニア人の聖地モンセラート修道院は、山の麓にあると思ったら、ノコギリ山の頂上すぐ下だった。切り立った岩山を不安になりながら上っていくと修道院があった。こんなところに作るなんて宗教の力は恐ろしい。超自然的な不思議な山は、やはり聖地になったようである。万国共通

 

本当に、こんなところに修道院があるのか、半信半疑だったが、断崖絶壁に道は続いている。観光バスも走っているので、山の上まで行くと、駐車場。車いすと言ったら、奥の方まで自動車を入れていいと配慮してくれた。おかげで歩く距離は短縮。

 

多くの勧告客は、電車で訪れていた。駅からはケーブルカー。車いすでも大丈夫そうな感じはした。昔は、ひっそりと修道生活を行っていたのだろう。色んな宿舎が並んでいる。祈りを捧げる聖堂は、一番奥にある。坂道なので、巡回バスに乗ることもできる。

大聖堂には、車いすスロープ有り。ちょっとしたことですが、嬉しい配慮。車いす対応トイレも有り、バリアフリー対応はさすがにされていました。ただし聖堂内の「黒いマリア像」は、狭い通路や階段を通るため、車いすにはNGです。仕方のないこと。

カタロニア人の聖地だけあって、超神秘的な場所。帰りは、山の裏、西側に廻りこんで、高速道路に乗った。日差しの当たったノコギリ山が見えた。初めて見たときは、東北側から、ちょうど太陽の影になっていて、影絵のように映し出され神秘的だった。ちょうどいい時間に車を走らせたのだった。

レンタカーで、フランスからバルセロナに行く人は、午後にピレネー山脈を越えて、太陽の影となる、神秘的なノコギリ山を眺めることをオススメします。


バルセロナ

これまた大学2年生のとき以来、13年ぶりの訪問。そのときと比較すると倍以上、5倍ぐらいの観光客がいる感じだが、午前中に、グエル公園+サクラダファミリアと廻ったのが、ちょうど団体観光客のルートと重なったのかも。

グエル公園。世界中から観光客が訪れており、どこも団体客ばかりで興ざめ。落ち着かない。2回目というので感動が薄くなったのかもしれないが、それにしても人ばかり。

サクラダファミリアも観光客の多いこと。切符を買って入場するのも大変。中に入っても人ばかり。13年前より整備が進み、大きくなっていた。新しい部分も完成していたが、8本の尖塔だけのシンプルさがいいと思う。

カサミラを眺め(入場料は高いから入らず)、世界中どこでもあるようなブランドショップが並ぶグラシア通りは退屈だったが、ランブランス通りの大道芸人だけが面白かった。30人ぐらいはいただろうか?世界一の稼ぎどころ?素人の小銭稼ぎのような人もいた。少し道を外れれば旧市街の迷路道なのも楽しい。

バルセロナ最終日、飛行機に乗る前、午前中、モンジュイックの丘にあるミロ美術館へ。13年前にも訪問した懐かしいところ。団体観光客がいないし、景色もいいので、ほっこりします。

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バルセロナ。団体観光客の多さ。ユーロ高による物価高。地元民が集まるところや店などにいけば楽しいだろうが、観光地は俗っぽくて魅力がありませんでした。


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