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ユーロ高にビックリ! (4)

2007/08 - 2007/09

最悪の印象 / ブルガリア


首都ソフィア

大相撲の琴欧州、日本ではヨーグルトで有名な国だが、旅行した印象は最悪!首都ソフィアは、車イスで歩くことは不可能と思えるほど、段差だらけの凸凹道。なんじゃこりゃ!ノンステップバスはなし。トラムも旧型で低床はなし。道路も歩きにくいので、タクシーに乗るしかない。ただ、タクシー値段はとても安くて、数も多いのは、有り難い。でも交渉制。適正価格をしらないとダメ。市内なら、200~300円で乗れます。 

アレキサンドル・ネフスキー寺院。ソフィア一番の見所ともいえるブルガリア正教の寺院。階段しかないのが残念だった。車いすの信者もいるだろうに、ちょっと信じられない。まさに、ブルガリアのバリアフリー事情を象徴している。全く配慮がないということ。周囲の人に担いでもらってまで観光する気にはならなかった。外から眺めて、ハイ、お終い。

ブルガリアのバリアフリー。なぜか車いす用駐車スペースだけは多くみた。簡単に作れるからか?しかし、不法駐車ばかり。本当に必要な人が停めているのだろうか? 車いすの市民はいるのか?駐車スペースはあっても、廻りの道路は段だらけ。歩道のカーブカットも皆無。配慮なし。珍しいことに、市場の公衆トイレに車いす対応の広いトイレがあったが、物置+従業員用トイレとなっていた。もちろん施錠されているので、掃除のおばさんに鍵を開けてもらわなければいけない。

 

上写真は、スーパーのヨーグルト売場。流石に本場です。多くの種類がありました。サイズも大きいものが多く、値段も安い。日常的に頻繁に食べられているのがわかります。

ところで、ソフィアは、ストリップ劇場とナイトクラブで有名な街。東欧の大都市に共通することだが、西欧から羽根を伸ばして夜遊びにくる人が多い。物価が安いから。セックスショップが多くて、あまりにも露骨。カジノも多くて欲望が露出しまくり。日本も、風俗産業やパチンコなど節操のない町づくり、観光地もあるが、似たようなものですね。見つけたストリップ劇場は入口に階段があるのでNG。他国で観賞経験があるし、一人であったため寂しいため、無理して入ることはせず素通り。

ところで、スポーツ観戦が大好きな私。ストリップよりサッカーのほうが興味あるのだ。インターネットで世界の情報が知ることのできる現在。ブルガリアのサッカーリーグの日程もわかる。ソフィアには週末滞在なため、サッカー観戦したいと思って調べたら、ロコモティフ・ソフィアの試合があった。

時間もあったため、中央駅から歩いてスタジアムへ行ったが、死にそうになった。道が悪い。歩道が無い。車の運転は荒いので、はねられそうになった。

活気のない田舎のスタジアム。おんぼろ。何もかもが古い。電光掲示板もなし。照明も壊れていた。ただ音響だけは大きく、アナウンスがうるさい。開幕戦というのに観客は500人くらい。

入場料は3レイ(240円)。全席自由。車いす席は当然無し。入口はスタンドの横から入る。車いすの私は適当に最前列に座ったが、金網が邪魔なのでコーナーフラッグ付近へと移動。ゴール裏に座席がないため、バックスタンド中央に応援団がいるのが面白かった。UEFA杯に出場するチームなのに、こんなにもガラガラで、設備も何にもないのには驚き。環境は悪いが、選手のテクニックはあるため、試合はそこそこ楽しむことができた。

ブルガリアの夏料理は「タラトゥール」。ヨーグルト、キュウリ、にんにくの冷たいスープ。右写真は、手作りプリン。美味しかったです。


夜行列車に乗る

ルーマニアの首都ブカレストに移動する夜行列車。満席でもないだろうし、寝台車も狭いだろうから、普通の2等客室を手配することに。乗るのは始発駅のソフィア。遠く、モスクワ行きだが、途中のブカレストで1時間の停車がある。始発駅、終着駅を利用するのは旅のコツ。車いすの場合、乗り降りに時間がかかったりと大変なため。

さて、国際線切符売場でチケットを簡単に購入。でも、切符に表示されている価格と支払った金額が違う。多く請求されているのは何故かと確かめた。販売員によると、座席予約料が含まれているらしい。でも、ならそれも印字されるべきなのだが。座席の予約など必要ないと思うが、乗れることが大切。仕方なく、諦めた。

早めに駅に到着。1時間前に列車は入ってきた。40分前ぐらいに列車に近づき、もう乗ってしまうことにする。ホームが高いため、車両との段差は、それほど高くない。70センチぐらい。一人か、二人の介助で、車内に乗り込める。近くにいる駅員に手助けを依頼したら、見事に無視された。

他に人がいないので、その駅員に何度も何度も声をかけると、お金をくれというジェスチャー。駅員の仕事だと思うので、お金を払う必要はないと考え、「担いでくれ」と、強引にお願いをした。ようやく担いでもらい、予約している座席まで連れていってもらった。

座席に座っても、駅員はお金をくれとしつこい。ブルガリアのお金は使いきっており一つも残っていないため、財布を見せながら金がないと言っても、駅員は引き下がらない。仕方なく、ユーロの小銭70セント(約100円)を支払った。なぜ駅員にチップを払わなければならないのか? 信じられない。駅員に介助を頼んで、お金をせびられたのは、初めての経験となった。ムカついた。出発ギリギリになれば、多くの人が乗ってきた。通勤列車でもあるみたいだ。もちろん誰も座席指定などしていない。自由席。販売員に余計に支払ってしまったと後悔。

1時間ぐらいの街で、ほとんどの乗客が降りた。ルーマニアまで行く客は、ほんの少し。出発から3時間後、日が落ちて、夜になったころには、コンパートメントの座席は独占に。予感は的中。ガラガラの車内。3席を使って横になって寝れた。寝台料金を節約できてハッピー!

ちなみに、ソフィア → ブカレスト 2等料金 45レイ(3800円)、寝台は75レイ(6400円)。必要もないのに支払わされた座席予約代は、9レイ(720円)でした。


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