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ユーロ高にビックリ! (1)

2007/08 - 2007/09

バリアフリー万歳! / ギリシャ


アテネ

オランダのアムステルダム経由でアテネ入り。深夜2時に到着は計算済み。空港の床で寝ている人が200人はいて、私も気兼ねなく転がった。でも警備員が朝5時に起こしにきた。

アテネ市内は、2004年開催の五輪の影響か、交通機関が非常にバリアフリー。メトロ全駅にエレベーター。全てのバスがノンステップ。低床トラムまで走っている。タクシーに一度も乗ることなく色んなところへと移動することが出来た。坂の多い街だが、公共交通を利用すれば移動は容易。有り難い。

観光名所の一つ「古代アゴラ」。 古代ギリシャの政治、宗教、文化の中心地。車いすは無料。入口は以前は階段があったような作りですが、土の坂道になっておりバリアフリー。オリンピックを契機に、車いすでも観光しやすいようになったのかと推測される。

 

内部にある「アタロス柱廊」。階段しかないなあと思っていると、一番奥にスロープがあった。景観に配慮するため見えにくい、端っこにスロープ設置したのだろうが、わかりやすいところにスロープを作って欲しいもの。奥を散歩しなければ見逃すところだった。せめて車いす案内マークの看板を掲示してほしいもの。

 

「古代アゴラ」内は、車いすでも出来る限り廻れるようにスロープ設置など配慮。ただし遺跡を破壊してまでバリアフリーにしているわけではない。全部を同じように見れるようにするのは無理なこと。ヘファイストス神殿(パルテノン神殿ではありません!)は階段で、車いすはNGだった。

 

「古代アゴラ」から、アクロポリスのパルテノン神殿がみえる。この奥に、五輪時につけられたエレベーターがあるらしいが、そこにいくまで階段があったりした。調べてもわからなかったので、ぐるっと奥から坂道を上って近づいた。だがやっぱり丘の上は遠い。車いすでパルテノン神殿に行くのは不可能だと諦めた。

気を取り直し、坂を下りて、オリンピック ゼウス神殿へ。こちらも無料で入れてくれた。入口にもスロープ。中に入ってもスロープがった。嬉しい配慮。記念写真をとって、ここからアクロポリスのパルテノン神殿をズームで撮影した。

そのまま歩いてパナシナイコン競技場へ。オリンピックが開かれていた古代の細長い競技場。これまたスロープがあり、車いすでも近づいて観ることができました。

  

アテネ中心部からメトロで港町ピレウスへ。メトロの駅はすべてバリアフリー。エレベーター完備なので安心して移動できる。

今回は一人旅なため、エーゲ海の島には行かなかった。リゾートの海はやはりカップルでいきたいもの。エーゲ海の島々には、ピレウスから船がたくさんでている。豪華客船も多数停泊していた。

港町ピレウスは魚が名物。市場にはたくさんの魚。タコもよく食べる。カフェレストランで、魚とサラダを注文。18ユーロ(約3000円)もかかってしまった。物価が高い!

 

こちらはアテネ中心部の市場にある食堂。魚のスープを注文。野菜と魚は別々。パンを入れて、9ユーロ(約1500円)。ユーロは高い! ※1ユーロ=170円

  

市民に大人気のカフェチェーン エベレスト の フレドンチーノ。 スタバでいうところのフラペチーノ。暑い夏の日には、とっても美味しい。 でも値段は、3.5ユーロ(約550円)。 やっぱりユーロは高い!

アテネの街はバリアフリーなのだが、車いすの物乞いを多くみかける。一日に10人以上はみる。足の欠損者が多い。移民や出稼ぎ組かもしれないが、設備のバリアフリーとのギャップに違和感。普通の仕事や、福祉の享受もあって欲しいものです。物価は日本より高いのに。。。

 


サッカー観戦

ギリシャが誇る名門オリンピアコスの試合を見に行った。チャンピオンズリーグの常連チームである。首都アテネではなく、港町ピレウスがホームタウン。

スタジアムを見に行っただけだが、チケット売場があったので尋ねると、明日にプレシーズンマッチ(相手は、スペインのオサスナ)があるとのこと。ラッキー!アテネ滞在を1日に伸ばしてサッカー観戦することにした。

車いす席は、なにやら無料らしい。入口は「A1」。車いすだけの専用入口らしい。ちなみに、チケットの値段は、40Euro、20Euro、10Euro の3種類。

試合当日、試合開始の2時間前に到着。 すでに多くのサポーターが集まり、くつろいでいた。ファーストフードで腹ごしらえ。店内はチームカラーの赤で統一。モニターに流れる映像は、オリンピアコス過去の栄光ビデオ。最高の雰囲気です!

 

車いすは専用別入口より入場。試合1時間半前では、まだ誰も入場していませんでした。メインスタンド最前列の一部が、車いす席。二列で積めれば40台くらい入るかもしれない。料金は無料。早いもの勝ちでしょう。前の柵も低くなっており、視界を邪魔するものはありません。コンクリートの塗りが甘く、水はけが悪いのが欠点でした。ちょっと汚い。

 

車いす用トイレは、2つ。赤のデザインが格好いいです。内側から鍵はかかりません。困ったものです。

スタジアムの収容人数は、33,334人。コンパクトな専用スタジアム。これぐらいが臨場感があって観戦しやすいと思います。全席屋根付き。屋根を支えるのは赤い支柱。液晶は大きくないが、斜めに2つ完備。屋根があるためサポーターの声援が反響され、盛り上がる。

試合が始まりました。ピッチが近いので最高に見やすいです。声援の大きさは半端ない。一人一人の地声が日本人とは比較になりません。久々の欧州サッカーシーンに感動でした。応援団はずっと歌いぱなし。日本と似ています。

常連さんらしく、車いすのサポーター。眼鏡、Tシャツ、マフラー、靴、靴下すべて赤色。熱狂的でした。私を入れて、計6台の車いすが観戦にきていました。介助者は後ろの空いている席などに勝手に移動して座っていました。パイプ椅子の用意などは無し。

車いすの観客以外に、知的障害の熱狂的ファンの兄ちゃんも、車いす専用入口から入場。無料で入っているようで、これまた勝手に最前列の席に座ってました。

また、耳の聞こえない、ろうの3人組も無料入場。障害者という証明書みたいなのがあるのでしょうか?それとも招待チケットをもらっているのか?車いす席ではなく、メインスタンドの空席に移動して観戦していました。いわゆる障害者無料なようです。日本的なシステムですね。

試合は、1対1 で終了。 最後に、ビデオ画像をご覧ください。


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