ユーロ高にビックリ! (8)
2007/08 - 2007/09
クラコウ & アウシュビッツ / ポーランド
観光都市 ウクライナの古都リビウから、電車にてポーランドの古都クラコウへ。ポーランドに入国してから、電車を乗換なければならないが、切符は一枚なので気づかなかった。知らず寝ていたら、親切なポーランド人が起こしてくれて、車いすを担いでくれた。命拾い。 ポーランドの電車には、ポーランドの駅員さん3名が担いでくれた。ウクライナではこんなに親切なことはなかった。またポーランド側の駅には、エレベーターがあり嬉しい。クラコウまでは、所要6時間。 232ウクライナ(約5500円)。電車はガラガラだった。クラコウ駅のホームは底上げされており(右下写真)、乗り降りが非常に簡単であった。
ウクライナからポーランドへ。同じ大地。国境を越えただけで車窓はずいぶんと変化した。家は花を植えたり庭の手入れがされているし、町が美しい。道路にはゴミがない。心が豊かになる。国境を越えると、ここまで違うものかと不思議な気持ち。でも、クラコウで出会った日本人旅行者に話すと、彼の印象は、「ドイツ、チェコ、ポーランドと汚くなった」「ポーランドに入国したとたん、全てが古くて、とんでもない国に来たと思った」 とのこと。旅の順路により、その国の印象は変わるものです。 さて、クラコウ。非常に素晴らしい観光都市。見所たくさん、歩いて散策、平坦で疲れない。アウシュビッツ収容所も日帰り観光できるところにあり、多くの観光客が来ていた。欧州らしい町並みを気軽に楽しめる、車いすでもOK,旅行ビギナーには特にオススメな街である。 クラコウは、適度な大きさで、歩いて観光できることもポイント。素晴らしい広場があり、観光シーズンの夏は、毎晩クラシックコンサートが開かれていた。街のあちらこちらで尼僧さん旅行者をみかけるが、バックパックを担ぐ人までいる。前法王ヨハネ・パウロが、クラコウの出身なのだ。すごい人気です。また、車いす(老人)の観光客も多くみかけた。隣国ドイツからのツアー客だと推測される。
中央駅から旧市街へは地下道をくぐることになるが、ユニバーサルデザインが採用。長いスロープがあるので、車いすでも快適です。 観光エリアである旧市街にある公衆トイレも、車いすで入れる段差のない大きなのも用意されていた。すごい!日本も見習って欲しい。 旧市街のど真ん中にある 聖マリア教会。11時50分、秘密の聖壇、御開帳にタイミングが合った。 豪華絢爛。金ピカ。これぞカトリック教会。キリストに抱かれたマリア様の像がある。隠れてマリア信仰をしていたのだろうか?ステンドグラス、刺繍、金彫刻、全てが素晴らしい。ミサや懺悔など、一般市民も日常的に利用している。 旧市街を南に出たところにあるヴァヴェル城。スロープはそれほど急ではないので、充分、車いすでも観光が可能。 ヴァヴェル城内にある不思議な植木。とりあえずパチリ。 ヴァヴェル城の中にある教会は有料なため、見学をパス。どちらにせよ階段があるため、車いすではNG。 裏側から城の外に出ると、ポーランド人に一番の人気スポット「竜の洞窟」がある。大行列。ポーランド人なら誰もが知っている童話。勇者が姫を助けるために竜を退治するというもの。洞窟の出口には、竜の像があるが、時々、本物の炎を吹き上げる。どこか影で操作していると推測されるが、子ども達は喜びと驚きで大興奮。
竜の像の近くには、ぬいぐるみを売るお土産物屋さん。ポーランドの子ども達に大人気。 クラコウの街なかでは、プリッツェル屋台がたくさん。1LOT(40円)と、値段は手頃。朝ごはんやオヤツに庶民の味。パリッとした食感がとても美味しい。
ちなみに、クラコウには、レオナルド・ダ・ヴィンチの絵がある。 チャルトリスキ美術館。だがそこは古い小さな建物で、狭い階段のみ。車いすはNG。 できれば拝みたかったのだが残念。 アウシュビッツ収容所 クラコウから電車で1時間半。オシフィエンチムという駅が最寄り。クラコウ駅では、ホームに段差がないのに、オシフィエンチム駅では、大きな段差。困りました。
オシフィエンチム駅で、1人の日本人旅行者と出会った。声をかけて一緒にアウシュビッツ収容所を廻ることに。駅から歩いて15分。 内部の道は凸凹。当時のままだから仕方がない。レンガ造りの、しっかりとした建物。整然とした配置。街路樹も大きく育っており、ここが殺人工場だったとは、にわかに信じにくい。
展示室の入口には、7段の階段。担いでもらって全ての展示室を見れないことはないが、面倒なので、厳選して見学。6号練、11号練を担いでもらって見学。団体客など非常に多くの見学者がいるので、人手には困らない。
アウシュビッツを見学した後は、無料バス(低床でなかった)に乗って、ビルケナウ収容所へ。所要5分。より広大な敷地。寒い風。こちらは殺人工場というのにピッタリ。線路の終点は、毒ガス室と焼却炉。なんと150万人の命が奪われたという。追悼。 クラコウから、行って帰って一日がかり。思ったより遠く、時間がかかりました。 |