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イギリス、ベルギー、オランダ (5)

2012/06

17年前の記憶 / ブリュッセル


ブリュッセル地下鉄

地下鉄の路線図に、車いすマークが標準で記載されているため、どの駅が利用できるか一目瞭然。使える駅は少ないのですが、情報開示は有難い。エレベーターの位置がわかりにくいときもありますが、確実に車いすでも使えるとわかれば探せます。

 

ホームの点字ブロック(正確には警告ブロック)が、私には良いと思いました。珍しいタイプ。車いすに負担になりにくい。杖も滑りにくい。触感もわかりやすい。

車いすルートの表示があると本当に助かります。地下鉄は迷路みたいになっているので、どの方向にいけば出れるのか、わかりますから。このブリュッセル中央駅は、斜面を利用してスロープで地上に出ます。エレベーター無し。

駅から、長い急な坂道を上って、国立美術館へ。王宮もあります。景色は綺麗ですが、車いすでは大変ですね。根性入れて、車いすをこぎました。車いすの場合、美術館や王宮エリアへは、バスで移動した方が良さそうです。


ムール貝

ブリュッセルでは、20年間の世界旅行で最も美味しかった料理「ムール貝」を食べることを楽しみにしていた。記憶を頼りに、17年前に訪れた思い出のレストランへ行くが、町は様変わり。生涯最高のレストランも消えていた。欧州はいまやボーダレス。多くの移民や観光客。人の流れは活発。街も変化。
 
まだムール貝の季節(Rのつく月が良い September - April)ではないが、入った店は当たり! 案内している5名の紳士淑女も、大きな鍋に100個以上入ったムール貝を完食しました!

目の前に出された大量の貝を手でつかんで食いまくる。意地になるというか、止まらない。途中からは、スープが現れ、貝で少ないがら出汁を味わう。全部を食べた後の達成感がなんともいえません。全員が完食でした。1人前は20ユーロなり。やっぱり最高の味でした。


市内観光

ブリュッセル滞在は、オペラ開催日に併せました。私の趣味の一つは、オペラ鑑賞なんです。おほほ。日本からメールで問い合わせると、電話予約してとの返信。電話できるわけでもなく、現地手配。

ムール貝を食べた後、王立モネ劇場へ。チケット売場を探すと、裏手の建物にオフィス有り。車いす席は現地でもあまり使われていないようでした。30ユーロでした。チケットはその場で発券されず、演目前に劇場で受け取ることに。やっぱり車いす席は特殊なようです。

同行者の5名も死に席(柱や壁で舞台が全て見えない)を当日券で全て購入できました。10ユーロと激安。舞台は見えにくく、4階や5階の隅であっても、オペラの雰囲気を味わえるので、非常にお得です。 

続いて、世界一美しいと言われる広場グランパレスへ。ブリュッセル観光する人は全員が訪れる場所でしょう。ものすごい人でした。世界中から観光客が集まっている。本当、人の流れはボーダレスになったなあ。

植木市みたいなのが開かれていました。美しい広場です。

グランプレスから歩いて5分。小便小僧へ。世界中へ広まり、有数の観光地となったのだから、作った人は偉大ですね。

ベルギーといえば、ワッフル。小便小僧の近くの売店で購入。1ユーロと安いです。美味しいです。気軽なおやつと思いきや、手のひらか溢れる大きさ。お腹が膨れます。これは太るなあ。朝食にいいかも。

小便小僧の周囲の街並み。やっぱり坂が多いです。坂を避けたルートを選択して観光しないと。

ホテルで昼寝をして、夜はオペラへ。演目はベルディの「イル・トラバトーレ」

オペラ。欧州の歴史ある劇場は、とっても雰囲気がいいんですよね。その空間にいる幸せ。正直、歌や演奏は、よくわからないんですが、いつも雰囲気や空間を楽しんでいます。

劇場職員による、本日の解説。開演前に勉強です。いい雰囲気です。私の座る席には、ここを通らないといけないため、しばし私も解説を聞いていました。フランス語かなと思ったら、オランダ語でした。

王立モネ劇場の車いすトイレ。施錠されているので職員に鍵を開けてもらって使います。掃除用具や物入れとしても使われていました。あまり普段使っていない証拠ですね。やっぱりかあ。

車いす席は、1階席の最後尾の空いたスペースでした。無理にスペースは作らず自然な場所。現代的な演出に驚きながらも、素晴らしい音と歌を堪能しました。

オペラが終了したのは、夜の11時。地下鉄でホテルへ戻ります。ケチくさいって? オペラ座もホテルも駅前ですから。地下鉄も乗り慣れましたから大丈夫。

深夜なのに、地下鉄は結構混雑していました。色んな人が乗っています。やんちゃな格好をしている20歳前後のアフリカ系の若者が座席を占拠して座っていましたが、我々が乗ってきた瞬間に、すっと席を譲ってくれました。当たり前のように特別意識もせず自然に。同行者5名は元気で活力のある人達ですが、平均年齢は65歳を超えていますから。

日本じゃ有り得ません。高齢者や妊婦などに座席を譲ることは自然ではなく、特別な行為ですもんね。外国の深夜。地下鉄で遭遇したら、怖い!避けたい!と思ってしまう若者達でしたが、マナーは関係なし。外見は関係ありませんね。微笑ましい光景でした。英国、ベルギー、オランダ、いずれも同行者達は、すぐに席を譲ってもらえ座れました。素晴らしいことです。


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