講演案内 旅グルメ レジャー情報 搭乗拒否問題 リンク集 問い合わせ

Travel for All トップページ目指せ100ヵ国!車イスでの世界旅行in English

旅コラム バリアフリー安宿情報 世界のバリアフリー事情 世界のカミキリ コカ・コーラ 旅のランキング

甘くないインド()

2019/09

念願のインディゴ- / インド


ブータン国境から、インドの空港へ戻る

往路に送ってもらった、ブータンを観光案内してもらった、同じ運転手にインド側の空港のある町シリグリに送ってもらう。3時間半の旅。道中に、朝食をとるため、レストランに立ち寄り。卵カレーを食す。

タクシー運転手との会話。インドのスマホ料金は、月150ルピー(250円)らしい。1日1ギガ、通話無料。たぶん世界で一番安いかも。世界中の途上国と同様に、PCよりスマホの利用が主流。PCは停電があると使えなくなる。タクシー運転手は、アプリで音声を交換してお客さん情報の共有や手配をしていた。文字が読めない書けない人も多いらしく、音声メッセージでやりとりとは面白い。

そんなスマホを使って、運転手はホテルを探す。OYOというアプリというか、サイトがインドを席巻中。町中のそこかしこにOYOの看板を掲げるホテル(多くが個人経営)が多く、共通フォーマットの元、予約を一元化していた。バッグドグラ空港に近い、900ルピー(1600円)のホテルに連れていってくれたが、車いす1名では泊まれないと宿泊拒否。良いホテルでも良いからと、3000ルピー(5000円)のホテルに泊まることになった。

ホテルの夕食は高いので、周辺をぶらぶら歩いてたら、いい感じのノンベジ(肉もある)の食堂を発見。魚、鶏肉、魚と食べる。220ルピー。久しぶりに手で食べた。観光客もいない地方の住宅街。車いすに乗った姿は、好奇の目にさらされる。あれって何だ?誰だ?と目立ちまくり。

訪れたのは西ベンガル州。アッサム、シッキム州の境目のところ。日本人と外見が似ているインド人も多くて驚いた。チベット系というか、モンゴリアンの顔をした人達。彫が浅く、あっさりとした顔立ち。細い目。濃くない肌の色。その多くが仏教徒だと推測。少数派の人達による独立運動やテロなどがあったりする。ヒンドゥーだけがインドじゃない。だから、私も滞在中、外国人ではなく現地人に見られたりした。言わなきゃ、話さなきゃ、国籍はわからない。

過去に、アフリカでインド人だと2回、間違われたことあるが、そりゃないだろうと笑い話にしていたが、満更あり得ない話でないことが今回、理解できた。世界は広いですね。

また、この地域(インド北東部)、ブータン国境付近では、電動オート三輪が目立った。市民の足。通学通勤に使う。中国製だろう。ガソリンを使わないので環境にも優しい。音がしない。維持費が安いのかも。ただし、スピード、パワーはない。一方で、次に訪れたハイデラバードでは、黄色と黒の、オート三輪ばかり。いわゆる典型的なインド型。中国の国境に近いところと、そうでないところでは、使用する道具も変わるんだなと認識。いずれインド全域に電動オート三輪が広まるかもしれない。


感動のLCC   

高級ホテルでの朝食。お腹を満たして、空港へ。

地方空港ではあるが、サービスはしっかりしていた。お手伝いの必要な人への案内もされる。きちんと手助けしてくれる。長距離歩行や階段昇降が困難な高齢者などがよく手助けを依頼している。

搭乗ゲートの待機レーンに素敵な看板があった。絵で表示されているので、分かり易い。マナーが悪い国なので、これぐらい書かないと、守らないのでしょう。言語も沢山あるので、絵でも表示。妊婦さんの順番が日本なら前になりそう。軍人さんが記載されているのが面白い。お坊さん優先という国もあります。

インドの格安航空「インディゴ」。ボーディングランプ(搭乗スロープ)が基本。誰にでも優しいから。車いす客がいてもオペレーションが簡単だから。格安航空だから、車いす客に不親切では、ありません。親切な会社(サウスウエスト、エアアジア)は沢山あり。ナショナルフラッグの航空会社で、車いす客を搭乗拒否したり、不親切な会社も沢山あります。航空会社の方針の問題。

簡単な解決方法、維持費、運営コストもかからない、財布にも優しいのに、日本で見ることは少ない搭乗スロープ。インドでは13年前(2006年)から導入。

日本でもようやく一部の地方空港の、小さい飛行機(機体から階段でてくるの)の搭乗で、ボーディングランプは導入されてますが、それもまだ少し。世界的に見て遅れてます。ガラパゴスな日本。なんで真似しないのか? やる気ないのか? 奄美空港にもボーディングランプがあれば、搭乗拒否とか発生しなかったのに。。。

2010年頃、日本にLCCが就航するときに、3空港(成田、羽田、関空)と、航空会社に、ボーディングランプ設置の提案をしましたが、見事に無視されました。私には政治力ないですが、話だけでも聞いてくれても良いのに。世界の良い事例、解決方法を提供するだけなのに。

唯一、関空だけは聞いてくれました。羽田は手紙の返事あり。成田はガン無視。関空の担当者によると、搭乗問題は航空会社が用意するもので、空港としては対応が難しい、、、みたいな話。

搭乗ブリッジのないLCC専用とされている関空第2ターミナルでは、階段を上れない人は、特別な昇降機の車(機内食などを運ぶ車と同じ)での搭乗となる。ゲートから歩いて飛行機まで行くのは車いすでも同じ。飛行機の横でリフトで上げられる形。これが、搭乗ランプだと、お手伝いなしで機内アクセスできるのに。

とはいえ、インドでも問題はあります。インディゴ以外の会社(スパイスジェット、エアアジア、エアインディアなど)は搭乗スロープは利用されておらず、階段ばかり。人は多いので、気楽に担いではくれますけど。空港全体としてサービスは統一されていません。国際線は大きな飛行機、立派なターミナルが利用されることが多く、搭乗ブリッジが利用されていますが、国内線は路線拡大にターミナル設備が追い付いておらず、滑走路での乗り降りが多い。


NEXT / 目次  旅コラム

Travel for All トップページ