アドリア海一周ドライブ(3)
2014/04
プリトヴィツェ、スプリト、ドブロニク / クロアチア
ドライブ スロベニアの首都リュブリャナから、クロアチアの首都ザグレブへは、高速道路ですぐ着く。クロアチアの高速道路はスロベニアと違って、通行券による都度支払なので安心(笑)。 ザグレブの旧市街をドライブ観光して、南へと移動。高速道路のサービスエリアは、バリアフリー。万国共通ですね。整備がしやすい。予算がある。 でもやっぱり、車いすトイレは施錠されていた。日本も昔はそうでした。バリアフリーが進んでいない国では、不正利用防止のためか、利用者が少ないのか、鍵ばかり。 トイレの中です。ベビーベッドがありますが、倒すと邪魔になって車いすが通りにくい。まあ綺麗で、大きなトイレがあるだけ良しとしましょう。 滝と湖 クロアチア観光、目玉の一つは、世界遺産プリトゥヴィツェ湖群国立公園。山の分水嶺の近くにある川の上流にある景勝地。石灰岩の渓谷に小さな湖と無数の滝。中国の九寨溝と似ている。遊歩道が整備され、散策することができる。 車いすで遊歩道を歩けるのか? その情報が全然なかったので、調べまくったが、結論は出なかった。園内マップに車いすマークがあると嬉しいのだけど、そんなのは存在しない。ダメ元で現地に行ってみた。 大きな有料駐車場があったが、そこに停めても、車いすで入れなかったら意味がないので、無料のホテル駐車場に停めた。そこからも渓谷を降りれそうだった。ホテルのフロントにダメ元で、車いすで降りていって見られるか聞くと、「ここは難しいから」と、違う場所を教えてくれた。 教えてもらった場所「第一展望台」へ移動。上記マップの右端。一般駐車場は階段でのアクセスになるため、従業員用駐車場に車を入れる。入場券を支払う入口にはスロープと車いすトイレがあった。一安心。 車いすの入場料は無料。ゲートをくぐって30メートル。最初の展望台から、素晴らしい湖と滝の景色を眺めることができた。キレイ! 奥を見ると、渓谷の下へと段差のない遊歩道がスイッチバックで続いている。ガタガタの舗装だが車いすでも何とかなりそう。突入した。ウィリー技術を駆使して坂道を下る。崖から落ちないように注意が必要でスリル満点。
湖面に到着。ウッドデッキの遊歩道を進む。エメラルドグリーンの湖。清流の音。ほとばしるマイナスイオン。心地よい風。自然を五感で感じる。まさか車いすで歩けるとは、感動である。 ウッドデッキは途中から段差になる。ピッチが長いので介助してもらいながら、車いすでも走行可能。一段一段ゆっくりとウィリー技術を駆使して下る。一段一段よっこいっしょと押してもらって上る。 滝へと続く道は階段だったので、ここで終わり。湖畔沿いに延々と遊歩道がありますが、高低差があるため階段なので、この辺りだけ散策。それでも風と音を感じ、美しい湖面を眺められて幸せなり。 帰りは同じ道を戻る。長い坂道。標高差70メートルぐらい。同行者に押してもらう。休憩しながら、ゆっくり戻りました。 豚肉! プリトゥヴィツェを見学後、道路沿いのレストランでランチ。田舎なので停め放題だが、車いす駐車スペースが設置されていた。でも、看板が置かれていた。 レストランの横にある小屋から、煙が出ていた。BBQをしている印。子豚の丸焼きを注文したら、美味しいのなんの。香ばしく実もホロホロ。直火の旨みです。湖を歩いたし、お腹ぺこぺこなので余計に美味しい。クロアチアの食事。対岸イタリア料理の流れもあり、そこそこ美味しいです。 スプリト アドリア海に面して、幾つもの城壁都市がある。地中海が世界の中心だったころ、交易で栄えたのでしょう。その一つスプリトはリゾート地として有名。欧州の格安航空が就航している。 フェリー乗り場の前にある一等地の駐車場にレンタカーを停めて、旧市街へ。東西南北4つの門(入口)がありますが、車いすは西から入るのが良い。南と東は階段のみ。 この写真は、東側にある銀の門。観光客が多く通りますが階段です。 旧市街の城壁は、約100メートル四方なので、コンパクト。段差もなく快適です。ぶらぶら散歩。城壁の西側に市場があるので、そこが面白いです。 教会や遺跡が並びますが、住居もありました。世界遺産に洗濯物が干されていてました(笑)。
ドブロニク クロアチア観光の一番の目玉か。アドリア海の真珠。とても大きな城壁都市。面積でスプリトの10倍以上ある。そして、保存状態がとても良い。古い城壁都市なので、車いすで見れるのか不安だった。でも世界的に有名な観光都市。荷物搬入もあるし、高齢者やベビーカーもあるし、どこかにスロープあるはず。そう思って、運転しながら入口を探すと、北東のプロチェ門が段差なさそう。クロアチアの車いす駐車許可証はないが、お手製の英語サインをダッシュボードにおいて駐車。 旧市街の城壁に入ります。タクシーやバスが停まるメインの入口は、西側にある「ピレ門」。そこもバリアフリー。スロープ有り。 坂道を下っていく。石畳だが、目が細かく、路面状態が良く、ガタガタしないで快適。傾斜はキツイが一人で大丈夫。疲れたら、観光客は多いので、声をかけられる。 見ごたえたっぷり。中世へタイムスリップ。観光客も多い。元気で歩けるなら、城壁の上を歩くと楽しいだろう。 旧市街に面する港で記念撮影。自動車の駐車も切符が切られないか心配でもあり、モンテネグロへの入国も控えていたので、1時間弱のさくっとした観光。古い街並みはイタリアなどでたくさん見ましたから。 |