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ヨルダン出張&イスラエル(5)

2013/10

国境越えエイラート / イスラエル


イスラエル入国

アカバから、陸路イスラエル側の町、エイラートに入国。旅行者も少ない静かな国境。出国税10ディナール(=15ドル)を支払い、いざイスラエルへ。荷物検査、質問を細かくされる。友好的ではなく、高圧的な態度。英語が話せないとちょっと大変かも。パスポートに、大量のスタンプがあることで、怪しい人物となり、私は別室送りになった。

イラン、マリのスタンプがあるのが最大の原因か、質問攻めに合う。ヨルダンの友人イブラヒムは誰かとか、イスラエルの知り合い(イブラヒムの友人)は何者なんだろか。父親の名前、国籍、母親の名前、国籍、何から何まで調べられる。本部への照会が必要なのか、延々と待たされることになる。

長くかかりそうなこと、お腹が痛くなってきたので、トイレへ。中の一つが、車いすでも使えるゆったりトイレであった。イスラエルのバリアフリーは西欧先進国並み。出入国の事務所にスロープがない国もあったりするのに。ここでは心配なし。

入国許可が下りるまで、手続きに3時間半もかかった。何もなければ、15~30分で終わるのに。旅行をしすぎるのも、マイナスになることも有り。

出口では、イブラヒムの友人(イスラエル人)が出迎えてくれることになっていた。時間がかかりそうと悟ったとき、入国の役人に、待っている人がいるから「遅くなる」と伝えにいってもらう。手続きがようやく終わると、彼の携帯に電話してもらい、国境まで迎えにきてもらった。

人通りの少ないエイラートの国境。バスなんて無し。自家用車がなければ、タクシーでの移動となる。客待ちのタクシーが止まっていたりもする。あるいは電話でタクシーを呼んでの移動となる。

3時間遅れで、出迎えのイスラエル人と一緒に。彼の運転する車で、ランチを食べに行く。イスラエルの街並みや整備された道路は、米国に来たような感覚。

ビュッフェ形式の食堂。繁盛していた。1000~2000円ぐらい。欧州の物価と変わらない。食べ物や季候は中東でも、経済や街並みは欧米。国境を越えれば混沌とした喧騒のアラブ人がいるのに。

今日中にエルサレムに移動したいので、市内観光する暇もなく、エイラートのバスターミナルへ。バスターミナルには軍人さんの姿も目立つ。10人に1人ぐらい? 駐在、帰省、休暇で、移動している。

バスターミナルには、車いすトイレがあった。普通のトイレとは違う、奥まった場所。使おうと思ったら、施錠されていた。車いすでうろうろする私に、売店(下写真)のおじさんが声をかける。「鍵はここにあるよ」 鍵の管理は近くの売店がしていたのだ。面白いシステム。

高速バスは休憩もなしに、死海を通って北上。約4時間でエルサレム。

死海のイスラエル側は、ヨルダン側の5倍はあろうか? よりホテルが多く、観光地化されていた。ホテルの周りには水はあるのだが、ちょっと離れると水はなく運河になっており、水を引いていた。道路から100メートル以上離れたところが湖面という場所もあり。以前は、道路の真横だったはずなのに。

夕方4時半にエルサレム到着。イスラエルといえば、ベーグル。お腹を満たして、日も暮れながらのホテル探し。目をつけていたホステルは階段だった。事前予約(同時に課金される)しないで良かった。

ハイシーズンでもないから簡単にホテルは探せるだろうと思ったら甘かった。世界中から巡礼の団体客が来るエルサレムは、奈良の大仏商法。何もしなくても人が来る。北欧並みの物価も重なり、かなり狭い部屋でも、1泊200ドル以上するのだった。世界でも有数のホテルが高い街。

4時間以上探して、暗い中、手をすり切らして、汗だくになって、色んなホテルを巡り倒したが、最後は観念して、250ドルのホテルで就寝。人生最高額の宿泊代に情けないやら、悲しいやら。


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