雲南省&ラオス(2)
2008/04
西南の果て 西双版納
中国の国内線 車いすでの搭乗 大理から景洪への移動は、中国名物の寝台バスを予定していたが、友人から、「あそこは山で道が悪いから、飛行機にしたほうがいいですよ」との助言。有り難い助言に従い、往路の成都空港の乗換待ち時間を利用して航空券を購入(約1万円)。これは大正解だった。寝台バスは18時間以上かかるし、車いすの私には乗り降りが大変だから。 しかしながら、中国の飛行機。車いすで利用するのは、いつも大変。大理空港。搭乗カウンターで並ばない中国人。横入りをブロックし、ようやく受付するも、車いすの私を見た職員は面倒そうな顔。搭乗の際のお手伝いをお願いするが、首を横に振るだけ。空港の案内所に行って介助をお願いすると、空港にある車いすに乗せられ案内されることに。 飛行機に乗る階段。「手を貸すから、さあ上れ!」と言われても、歩けないので困ってしまう。皆さまにお願いして、空港の大きな車いすを担いでもらって機内へ。中国には狭い機内の通路を通れるアイルチェアー(廊下車いす)は、基本的には存在しない。 チーフ客室乗務員は、私が歩けなくて、1人で搭乗してきたことに、呆然自失。信じられなーい。なんで乗ってくるのか困惑した表情。露骨に乗客の前でそんな顔をするのも驚くが、搭乗拒否はしないだけ良いかと前向きに考え、座席を一番前に変更してもらい、這って座席へ移動した。 中国の飛行機。歩けない乗客を乗せることは、そもそも想定されていない。 困ったものだ。また、チェックイン時には、車いすの乗換を強制されるのが常。飛行場にある大きな車いすに乗り換えなければいけない。買い物やトイレなどいけないのはつらい。 西双版納 (景洪) 中国の西南の果て。熱帯雨林も生い茂る、まさに東南アジアの香りがする都市。タイ、、ミャンマーの山岳部と同じく、多くの少数民族が住むところ。西双版納の標識や案内には、中国語と併記で、タイ語?が書かれているため、異国情緒たっぷり。
中国の都市。自転車専用レーンがあるので、車いすでも非常に快適に歩ける。段差はないし、広いし、安全だし。 自転車に優しい町=車いすでも歩きやすい町。 夜になると、メインストリートはライトアップされる。まさに観光都市。東南アジアの空気を感じ、宝飾品を買ったり、夜遊びしたりと、中国国内から大勢の観光客がくる。 バリアフリー 南バスターミナル。階段にスロープがあった。キップ売場にも車いすマークが。もちろんバスにリフトがついているとか、何かバリアフリーの設備があることはありません。有料の公衆便所には、残疾人(障害者)は無料との表示。車いすで使えるトイレはありませんけど。 車いすでバスに乗るには大変です。不親切な人もいたりします。少しでも、できることを配慮してくれれば嬉しいのですが、バリアフリーの意識が高まることを望みます。
曼聴公園 歌舞会 ホテルを紹介してくれた怪しい現地人が、チケット(120元=1800円)を手配してくれた。おそらく団体料金で買えるとか、紹介料をもらえるとか、あるのだろう。必死に勧めてくれた。ホテルを紹介してくれたチップの代わりとなった。 チケットは食事付き。私はそれを知らずに、ラーメンを食べてから行ってしまった。バイキングは、タイの地方料理(もち米、焼き魚、ジュース)と、雲南料理の米線。皆が群がっている。お出迎えの儀式や、アトラクションが広場で用意されているが、早めに行って料理も確保すべし。 車いすで果たしてショーは見れるのか? 座席に座れるのか不安があったが、実際は最高の配慮。公園の入口には、急ではあるがスロープがあった。 内部にも段差のない順路がある。ショーを見るところにもスロープが。 驚きです。 もしや?と思って、トイレに行くと、車いす対応トイレも用意されていた。とっても綺麗。バリアフリー化されていることに、驚きと嬉しさ。 チケットに書かれている座席は、後ろで、通路もあるし、歩けない私は座れないだろうから、適当に、車いすで見れるところを探してみると、右側にスロープがあり、舞台の前まで行くことができた。これはラッキー!と、舞台の袖で鑑賞しようと考えていると、従業員がきて、最前列の中央に座れと指示。車いすは、特等席に座れるのでした。一番の特等席。恐縮ですが、せっかくの好意に甘える。 最前列の中央。ショーはまさにかぶりつき。写真も撮り放題。ズームもいらない。後ろを振り返り、観客席を見ると、満席になっていた。9割9分が団体観光客。活気があります。2000席ぐらいあるのかも。観光ハイシーズンなので、賑わっているのでしょう。 タイ、ベトナム、カンボジアなどの、ダンスショーは、わりとあっさり。観客を舞台にあげてのトークショーが、盛り上がった。司会者のしゃべりが秀逸。爆笑の渦。 大勢の出演者。迫力満点のショー。 西双版納観光のハイライトともいえる。最後には、広場でキャンプファイヤーと盆踊り。趣向満載。参加者は羽根を伸ばして、おおはしゃぎ。物価から考えると安い値段ではありませんが、充分に価値のあるショーでした。
ビデオ画像(1) 魚捕りダンス ビデオ画像(2) 第一幕フィナーレ ビデオ画像(3) 竹を使った民族ダンス 物価と食事 街を歩いていると、あちらこちらに求人の貼り紙をみかけました。下の写真では、男性の工員?が、月給 1000-1500元 (1万5000円-2万2500円)。保育や、洗濯する人が、月給 600-800元 (9000円-1万2000円)と、安いです。最低レベルの賃金なのかもしれません。一方で、色んな高級品が町にあふれています。格差ですね。 きれいな食堂で食事。麻婆豆腐と、茄子鍋。20元(300円)なり。雲南省と四川省は隣同士。雲南省の料理は、四川料理のように辛い料理が多い。中国旅行では、いつも食べるものを写真に撮ってしまう。食べるのが楽しみなんです。 |