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雲南省&ラオス(4)

2008/04

新年の水かけ祭り


水かけ祭り

ラオスの古都ルアンパバン。訪問したのは4月中旬、ラオスの正月(ピーマイ)であった。この旧正月に、水かけ祭り(ソンクラーン)をして、新年を祝う。仏教のお清めとして水をかけるのが、近年は若者を中心として、水をかけあうことに発展したらしい。無礼講となり、道路に出て、自動車やバイク、通行人に水をかけまくる。

古都ルアンパバンは、来てから知ったのだが、ラオスにおける水かけ祭りの本場らしい。北部のウドムサイという町から、正午過ぎに町に到着し、バスターミナルから目星をつけていたホテルへ。サイドカーのついた原付バイク(トゥクトゥク)で、市内中央部へ移動するとき、水をかけられビショビショに。

超ハイシーズンのため、ホテルはどこも満室。ゲストハウスなど安い部屋から順番に埋まっていく。正月休みのため、ラオスやタイからの観光客も多い。宿を探すのに2時間半、町中を歩き廻って、20軒以上を尋ねたが、その間もビショビショに。身体が濡れるのはいいのだが、荷物(リュック)が濡れるのには困った。本や服、ノートまでビショビショに。苦労して、苦労して見つけた宿も、値段の高い部屋しか残っていなかった。宿の取れない時期に来たのだから、出費は仕方がないと諦める。

水かけ祭りの中心は子ども。バイクや自動車に向けて、水をかけまくります。若者達が、トラックの荷台に乗って町中を駆け回り、音楽をかけて、ドラム缶から水をかけまくることも。外国人観光客も格好の標的となります。もちろん外国人も武装して、ノリノリで祭り参加する人もいます。

 

子どもたちは、水だけでなく、小麦粉をかけることもあります。楽しい祭りですね。

水かけ祭りは、どうやら午後から行われるようでした。 午前は穏やかでした。朝食は、宿の隣で。繁盛している朝食屋。米粉を焼いたクレープです。右写真は、ミンチを包んだもの、オニオンフライとソーセージをトッピング。

 

ルアンパバンは、ラオスで一番の観光地。物価も外国人向けで、他都市と比較して、ずんと高い。飛行場もあるため、バックパッカーでない、お金のある観光客もたくさん訪れます。おしゃれなカフェやレストランもたくさんありますが、私にはそれがラオスか?と思ってしまいました。西欧人向け施設で、私には魅力を感じません。やっぱりローカルな雰囲気がいい。


夜に開かれるナイトマーケットは面白かったが、それだけ?マッサージも下手だった。値段が安いから(4ドル)仕方ないかもしれんが、ビエンチャンでも下手だった。ルアンパバン。丘の上れば景色が綺麗で楽しめるかもしれないが、車いすの私は上れない。私にはあまり魅力の感じない町だった。次に紹介するバンビエンの方が面白かった。


バンビエン

旅行前、普通乗用車で世界一周したYさんから、助言をいただいた。

ラオスといえば、バンビエンという町で、タイヤチューブでの川下りが面白かった。途中に、ロープに捕まって20メートルくらい高さから飛ぶところがあって、何度も飛んだわ。きーじーも出来るんちゃうか?さすがに川へ飛び込むのは無理やろうけど。

地名すら知らない町だったが、調べると有名なバックパッカーの観光地。古都ルアンパバンでのラオス新年(水掛け祭り)を楽しんだ後、外国人観光客向けミニバンで移動した。

景色のいいバンビエンは、アジアのバックパッカーのリゾート地。女性だけのグループも多い。チュービング(川下り)、カヤック、サイクリング、トレッキングと、アクティビティが豊富。観光地なので、ラオスの通常価格の2倍はするが、宿とツアーは安いから問題なし。

ミニバンに同乗していた英国人達と仲良しになり、うまい具合に同じゲストハウスに泊まることになったので、翌日、一緒にチュービング(川下り)をしようと、お手伝いを頼んだ。歩けない私が、1人でチュービングをするのは、難しい。現地で一緒にやってくれる人を探さなければと思っていたが、気のいい人が見つかった。もし誰もいなければ、現地人を介助者として雇用して楽しもうかと思っていた。

英国人達とは、翌日の11時に待ち合わせしてたが、なんやかんやで11時30分になった。2組のカップルだが、1組は二日酔いのためパス。もう1組のリー&ジェーンと一緒に参加。チュービングの値段は40000キップ(500円)。マジックで、手のひらに番号を書いて、タイヤを摘んだトラックで上流へと移動する。

車いすの私は、出発地点から最終地点まで、車いすを戻すため、トゥクトゥク(三輪タクシー)を使うことに。貸切チャーターなので別料金20000キップ(250円)。もちろん私が支払った。

出発地点の河原は段差なし。自動車がそのまま入れるようになっている。チュービングやカヤックなど運ぶためだろう。河原で降りて、車いすを川につけ、車いすから降りた。車いすは、同伴者のリーがトゥクトゥクに戻して、運転手が最終地点(受付)まで持っていってくれた。リーは、おばさんが車いす(脊髄損傷)であったため、車いすの扱いは慣れたもの。

ビールを飲んで、ターザンのようにロープから川へ飛び込む人たちを見ながら下っていく。リー&ジェーンは、飲んで、遊んで。私はそれを待ちながら、時には運動で泳いだり。最高のアトラクション。遊ぶところ、飲むところは、前半部分。後半はゆっくり川下り。飲みすぎて日が暮れる前に戻ってこれない人も多く、別料金で迎えが来る。別料金での救出は、ツアー会社の大きな収入となっているだろう。

我々も、リーが飲みすぎたため、ゆっくりしてしまい、日没ギリギリに最終地点に到着。最後のところは、橋があり、急流となっていた。深くても50センチぐらいのなので、立てるならば何の問題はないが、私は流されそうになり大変。
浮き輪が流されて紛失すると弁償代が発生するため、必死になった。10メートル下流でなんとか脱出。誰かに前もってゴールで受け止めてもらわないと、流されてしまうかもしれない。川は深いところがあるが、浅瀬も多く、泳げなくても大丈夫。チューブに乗って、途中に飛び込んで、ビールを飲んで、揺られるだけ。 簡単!

風光明媚な岩山。のどかな田園風景。ゆっくり川の流れにそって、プカプカ。途中のバーに何度も立ち寄り、英国人にビールを飲まされ、泳いで、ボーっとして。5時間の浮遊。最高のアトラクション。助言がなければ通り過ぎていた。旅の先輩に大感謝です。チュービングを一緒にしてくれ、介助をしてくれた、英国人カップル リー&ジェーンも、ありがとう。水に濡れるため、カメラを持参しませんでした。よって、写真がないのが残念です。

西欧人バックパッカーの町バンビエン、そもそもはドラッグで有名だったらしい。ハッピーシェイクという、マジックマッシュルームが入っシェイクが有名。マリファナやコカインもあるのかな?私は全くドラッグに興味がないし、やらないので、無縁なのですが、バンビエンは自由無法地帯です。


ビエンチャン

首都ビエンチャン。私が学生時代だった13年前、仲間が旅行をしてきたときに、「首都に信号が一つもないので驚いた」と言っていた。しかし、2008年の現在。想像以上に町は整備されていた。信号もたくさんある。道路はきっちり舗装されている。日本のODA援助だが、歩道の整備や景観配慮された地区もある。静かで、人も多くなく、ノンビリしているが、もはや素朴な都市というより、タイの地方都市といった感じ。ビエンチャンでは、タイ・バーツが通貨として使える。

ところで、ラオスの食事。あんまり美味しくない。種類は少ない。麺もイマイチ。食へのこだわりが少ない。国境を越えた中国雲南省とは大きな違い。目に見えない国境線。やっぱり差異はあるもんなんだと実感。

 

東南アジアのたこ焼き。ココナッツの入った少し甘いおやつ。素朴な味です。

ビエンチャンの名物? 豆乳ジュースは美味しい。屋台をみつけたら、喉の渇きを癒しましょう。

 

日本は、ラオス最大の援助国。道路や橋を作ったり、農業や工業の技術支援など、多大なる日本の税金が使われています。国際空港のターミナルも、日本のODA(政府開発援助)で作られました。よって、日本風の設計。バリアフリーも配慮されており嬉しいのですが、これまた日本風。


ラオスには何もないですから、日本からそのまま器具も輸入したのでしょう。日本とまったく同じです。模範となればよいのですが、世界のバリアフリー基準からすると豪華です。トイレットペーパー、ホルダーが日本風に取り付けられていましたが、別付けで上に新しいペーパーホルダーがありました。青色のものです。高くて届きません。日本風のトイレットペーパーは、紙が盗まれるため、なくなるのが早いため、外国では、業務用は大きなトイレットペーパーホルダーとなることが多いのです。それにしても設置位置は、考えて欲しいものです。ちなみに、車いすで使えるトイレは、空港でしか見ていません。


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