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カレー地獄(3)

2004/05

満月祭 / スリランカ


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サファリの拠点ティッサマハーラマから、古都キャンディへタクシーで山越え。町はカラフルな仏教の旗で装飾され、白い着物の人達が寺院で御参りしている。満月祭は、2004年は年間13回行われる。スリランカは、とても休みが多く、満月祭を含めて、年間26日もの国民の祝日がある。いい国だ。

 

訪問した5月の満月祭は、人々が施しをする特別な満月であった。多くの人が、路上で、ジュースやコーヒー、クッキーを配っていた。食料(カレー)を配るところもある。よって、喉が乾いたら、車を停めて、ちょっと一飲みするわけ。親子で、ジュースを配っている。とってもかわいい女の子ですね。思わずシャッター押しちゃった。

こちらは、男の子達。助手席からパチリ。子ども達が積極的に施しをしています。仏教教育でしょう。ジュースと同時に、クッキーも配っていたので、ほおばりました。奥では、カレーを配っています。さすが食料は、行列が出来ていたり、品切れになっていたりします。路上での一般市民への施しは、心温まるコミュニケーション。イスラムのラマダン(断食月)も、路上で施しがありますが、共通するところがあります。いい習慣ですね。お祭り。

 


象の行進

古都キャンディに到着。仏陀の歯を祭っている仏歯寺は、すごい人だかり。何事かわからないが、とりあえず集団にまみれる。満月祭で巡礼に来ていることはわかる。寺に入るのに、押し合いへし合い、列を作って待っている。スリランカはバリアフリーのバの字もないので、車イスで中を見るのは非常に困難。外から眺めるだけ。

 

人が集まるところ、露天商や行商もたくさん。万国共通で、お祭りのときは、子どもの玩具がたくさん売られている。子ども達の顔はウキウキ。子どもを連れて家族で祭りを楽しむ風景は、微笑ましいです。ピーヒャラ笛を売る兄ちゃんも、商売繁盛です。

寺の出口では、御参りを終えた人達がたくさん。ほとんどが高齢者。それも女性が多かった。死期が近くなると信仰深くなるのだろうか。輪廻転生。

道に人だかりができ、交通整理が始まった。何が起きるのかと思うと、笛や太鼓の演奏が遠くから聞こえ、着飾った象が行進を始めた。

仏教の旗を持っての行進。荘厳な雰囲気です。何も知らずにキャンディに来たけど、お祭りの日に当たるなんて、とてもラッキーだ! 何頭も象が行進します。上に乗っているのは、王様、僧侶、役人など、偉いさんの役なんでしょう。太鼓の音が響きます。

  

ムチの音も響きます。象によっては演奏が違ったりします。笛、太鼓、ムチ、いろいろとりどり。王様ですかね。一番豪華です。両側には小象がお供で従えています。牙も生えていて象にも威厳があります。

 


満月祭の夜

夜も賑やかだった。否、むしろ夜の方がずっとずっと賑やかだった。イルミネーション(電飾)が有名なのだ。これはコロンボも含め全国の地域で一斉に行われる。イルミネーション見学の前に、ちょっと売店に立ち寄ったら、ヤシの縄に火種を発見。タバコの火をつけるものです。なんだか京都八坂神社、大晦日の吉兆縄みたい。

 

公園には、色んな人達の電飾模型コンテスト?が行われていた。仏教にちなんだテーマが多い。満月祭だもんね。夜は涼しく、明かりがとてもキレイ。

 

仏歯寺に、ドーンと飾られる特大イルミネーション。これが仏教とどう関係するのかわからないけど、現代版 曼荼羅とでもいうところなのかな?とにかく、ハデハデ、ケバケバ。皆でぼーっと眺めますが、それよりも人だかりを楽しむという感じです。ちなみにコロンボでもたくさん特大イルミネーションを見ました。デザインは皆違います。仏歯寺の中でのイルミネーション。木々に電飾をつけてライトアップ。神戸のルミナリエを思い出しました。明かりの下を歩く家族やカップルは平和そのもの。寺というより、西欧の城みたいに思えてしまうのは、私だけでしょうか? 何でもありなのか?

 

翌朝、バス乗り場に向かうとき、まだまだ街の喧騒は続いたまま。あちらこちらで仏教の旗がひらめいていました。


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