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西アフリカ 修練の旅 (1)

2009/01 - 2009/02

旅行準備 / 日本


決意

訪問国が60を超えたときに、100ヵ国訪問を意識するようになった。現実的な目標として設定できること、わかりやすい数字であることが理由。100を意識してからは、急速に訪問国数が増えてきた。意識は行動を変化させる。データを見ると、新婚旅行を終えてから3年で35ヶ国も追加されている。妻子がいるのに、好き勝手にやってるなあ。感謝しないと。 

世界地図を塗りつぶしたときに、どうしてもアフリカに空白が多くなる。旅行者として、西アフリカは塗っておきたい。体力のある30代の間に訪問したいと思っていた。結婚して、子どももできて、命の危険は非常にまずい。安全第一で旅行すると妻の了解を得て旅立ちへ。

西アフリカは、とても遠いところ。飛行機も高い。ビザ取得も大変。時間と費用がかかるため、1ヶ月は旅行をして多くの国を訪問しようとするのは当然の結果か。季節は日本の冬。現地の乾季。最も旅行がしやすい時期を選んだ。


飛行機

欧州経由は費用もかかるし、欧州での乗り換えが寒いのでパス。ドバイ経由のエミレーツ航空や、ドーハ経由のカタール航空が就航して選択肢が増えました。そのどちらからで行こうと考えてましたが、新たなる選択肢を発見! エジプト航空です。

関空から、カイロへは週3便。カイロから、ナイジェリアのカノ、ラゴスとガーナのアクラに便があります。ナイジェリアを訪問したかったので、カノ行きを選択。悪名高きラゴスは避けたかった。

2ヶ月オープンチケット。カノIN、アクラOUT、20万7800円。燃油税が高かった。どの航空会社でも、20万円はかかるので仕方がないとする。乗り継ぎが悪いのが欠点だが、カイロは物価安いし、魅力ある都市なので、泊まるのは問題なし。


ビザ代

日本人の西アフリカ旅行者は非常に少ない。遠いこと、費用がかかること、最大の問題はビザである。手間と時間と労力がかかる。現地でビザ取得をしてもよいが、手続きで貴重な時間が奪われる。日本でビザ取得ができる国は、できるかぎり取って行くことにした。ナイジェリア以外は、マルチビザを申請した。きちんと書類を作れば郵送での取得に問題はなかった。

ナイジェリア 4000円+1000円(送料)+小切手の手数料 日本で取得
ニジェール 4000円+タクシー代 カノで取得(翌日)
ベナン 2400円+タクシー代 ニアメで取得(翌日)
トーゴ 2000円 国境で取得
セネガル 無料(日本人はビザ不要)
ガンビア 5000円+徒歩 ダカールで取得(即日)
マリ 7500円+1000円(送料) 日本で取得
ブルキナファソ 4920円+1000円(送料) 日本で取得
ガーナ 10,000円+1000円(送料) 日本で取得
写真代 2600円  
合計 約 5万円+労力

ビザ代だけで、かなりの出費になります。飛行機やビザ代などの出費が大きいため、最も費用のかかった旅行となりました。


現地の飛行機代

ビザ取得も問題ですが、アフリカは交通手段も問題です。時間がかかる。本数が少ない。当初は陸路のみ7カ国を廻る予定が、セネガル(+ガンビア)へ訪問することにしたので飛ぶことに。アフリカでは飛行機の路線が少ない。本数が少ない。満席が多い。値段がとても高い。購入するのに現金の用意も必要だし、座席が取れるか不確定なため、大変です。

・ ロメ → ダカール マリ航空 144,500CFA  (28,000円) ニアメの旅行代理店で購入
・ ダカール → バマコ セネガル航空 134,100CFA  (26,000円) ダカールの旅行代理店で購入
・ ワガドゥグ → アクラ ブルキナ航空 185,600CFA  (36,000円) ワガドゥグ空港で購入

上記3つの航空券を、現地で購入(現金)しました。マリ航空のチケットはとても安かった。いずれの飛行機も、満席でした。乗る人が多いのに、飛行機は少ないのです。バンジュール(ガンビア)→ダカールの航空券も買いたかったのですが、満席でした。


日程

6週間で7カ国を廻る予定が、5週間で9カ国の訪問となりました。車いすが壊れるトラブルがあったため、帰国を早めました。こういったときのためにオープンチケット(日程変更可能)にしておいて、融通が利いて良かったです。

予想通り、西アフリカへの車いす一人旅は、大変過酷な旅となり、精神的にも参りました。大学3年夏のチュニジア以来、2回目の「日本に早く帰りたい病」になりました。車いすが壊れてしまってはどうしようもありません。引き際だと天から言われたようでした。

もう帰るだけになったとき、ブルキナファソの首都ワガドゥグで、デジカメを盗まれたのが悔やまれます。街中にたくさん出ている西アフリカの車いすの人達をたくさん撮影したのに、写真がないのが残念です。


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