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BRT バス・ラピッド・トランジット

 
途上国の大都市で導入が進む、既存の道路の一部を、バス専用レーンにした交通手段のこと。
世界銀行 World Bank が途上国の交通解決手段として、各地で展開中。
 

利点  導入コストが安い。LRTよりもずっと安い。
 駅が設置され高さも統一し、段差なしでの素早い乗降を可能にしている。
 段差のない構造のため、車いす、ベビーカー、高齢者にも優しい。
 改札製なので、料金支払いの手間と時間がない。
 交通渋滞のひどい地域で、確実に時間の読める移動手段になる。
欠点  主要道路の一車線は専用化されるため、マイカーからは反対。
 何車線もある、幅の広い道路を必要とする。
 大量の人を輸送することはできない。

 
コロンビア ボゴタ 「トランス・ミレニオ」   詳細説明は、こちらへ    (2007年 撮影)

人口700万人を超える大都会。交通渋滞、公共交通の欠如が社会問題であったが、2000年末にBRTが開業しています。


ペルー リマ   (2013年 撮影)

ボゴタの成功例を真似て、南米各地でBRTが導入されています。リマでも、道路の一部をバス専用レーンにして、2路線のBRTが走っていました。一部は地下道を作っていました。

屋根のない駅もあります。ホームの端がスロープになっています。高速道路の中州にある駅などは、階段だけでバリアフリー化されていない駅もありました。

車とホームの隙間は少ないです。運転技術でしょうか? 隣国エクアドルの首都キトのBRTは、バス側から渡し板がパタンと出てきて隙間解消していました。

車いすスペースです。混雑することもあるので、車いす、妊婦さんの優先搭乗口などもあります。

郊外の駅にあるバリアフリー陸橋です。ボゴタを真似ています。スロープがあると嬉しいですね。


インドネシア ジャカルタ 「トランス・ジャカルタ」   詳細説明は、こちらへ    (2007年 撮影)

交通渋滞の多い1000万人都市ジャカルタに、2004年に開業。

 


台湾 バス専用レーン    (2009年 撮影)

人口過密の台北。主要道路にバス専用レーンを設けています。乗場をもっと高くして、完全バリアフリー仕様にしればいいと思うのですが、一部にノンステップバスを走行しているのみ。ひっきりなしにバスが来ます。本数が多いので便利ですね。渋滞も少ないですから。