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各方面からの意見

 
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Oさん (マスコミ関係)

全日空の広報部に話を聞いてみました。広報部員の一人は最初、「搭乗拒否というのは、私どもにとっては最後の最後の手段。他のお客様に重大な迷惑がかかる場合や、本当に重篤な病状にあられる方でもなければ、安易にそんな判断をするはずはない。車イスを理由に搭乗拒否することはないはずなんですが……」と戸惑った様子でした。

それで事情をもう少し詳しく説明しました。すると広報部員も思い当たったように、こんな説明をされました。「車イスのお客様を考える時、安全上、どうしても自力で歩ける方とそうでない方とを区別せざるをえません。なぜなら、日本のどの航空会社もそうですが『90秒ルール』というのがあって、事故などの際にはアテンダントの力でお客様を90秒以内に機外にご案内できるように、条件整備しているのです。ですから、飛行機の規模や搭乗員の数によって、自立歩行できないお客様の数が決まってきます。車イスのスポーツ大会がある場合など、前もってご連絡をいただければ、アテンダントを増やすなどの対応を前もってお取りしています」

さらにその後、半時間後には、丁寧すぎるほどの表現で説明を受けました。が端的に言うと、こういう話。「当該の機種は50人という小型機であるため、例外的な措置ですが、付き添いのない、一人で歩行できない方の登場はお断りしています」

結局、全日空に限らず、日本のどの航空会社に尋ねても、「小型機の場合でも、前もって知らせてくれれば、アテンダントを増やすなどの対応を取る」というのが結論なのでしょう。航空会社の立場から言えば、「前もって知らせてほしい」という希望は、理にかなっていると思います。

ただ、私はやっぱり、「前もって知らせない」主義のきーじーの方にシンパシーを感じてしまうし、そんなきーじーのスタイルが好きです。何より、きーじーがそういう結論を導いた理由,、「前もって知らせた」せいで最初から門を閉ざされた経験があったからだとも聞いているし、そもそも本来、その場にいあわせた人が、当たり前の事のように互いをサポートし合える社会の方が、私自身にとっても生きやすい。「前もって知らせない」ことで、きーじーは結果的に、旅先のたくさんの現場に一つひとつ風穴を開けてきたんだと、旅行記を読んでそう思う。


Sさん (学生 車イス)

「ひどい」「やっぱり」というにつきます。今回のようなケースは、航空会社のみにあらず、あらゆる場面で起きている現象のように思えます。世には大勢の被害者がいて、不満を持っている人が多くいるのには間違いありません。しかしながら、現状が何も変わっていないのは、そういった人たちの問題に対するアプローチの仕方に問題があるのではないでしょうか。


Kさん (マスコミ関係)

日本人はよく規則をまもるので、それが逆に融通が利かないという今回の結果になってしまったのでしょうか。ぶしつけな言葉を投げかけたカウンターの職員も、悪気はなかったのだと思います。まあ、だからかえってタチが悪いともいえますが。これは全日空だけの問題ではなく、日本人全般が思いやりというものがなくなっているという表れなのかも知れませんね。


Hさん (高校生 視覚障害者)

搭乗拒否にあった話を読んだときは驚きが隠せませんでした。驚いたことのひとつに全日空だということもありました。実をいうと、先日、全日空で長崎まで修学旅行に行っていたのです。一緒に行ったメンバーの中に車椅子利用の生徒がいたのですが、搭乗拒否どころか、僕が感じるには紳士的に接してくれたように感じます。視覚障害の話になりますが、点字のパンフレットを見せてもらったり、乗り降りの際に向こうから声をかけてくれたり、僕的には好印象な航空会社だったのです。


Nさん (米国留学中 車イス)

日本の政府、企業、社会等のDisableへの認識の甘さを改めて知らされました。やっぱり気持ちの問題だと思います。誠意の無い対応をされた後で、いくら謝られても、実際に受けた差別は和らいでも決して消える事は無いです。自分も似たような経験をJRでしてるんで、比較的対応の整っていると思っていた航空会社の搭乗拒否という現実にとてもショックを受けました。


Aさん (福祉関係)

良くあることと言えば、良くあることですが、あまりにもひどいですね。全日空は2002年2月ににも精神障害のある人2名を搭乗拒否しています。その人の家族がこなければ搭乗させないとして家族を呼びつけています。もっともヨーロッパの大手やアメリカの大手でも搭乗拒否する会社がありますから、驚くことの程でもないかも知れませんね。


Yさん (主婦)

きーじー、おんぶできるような体型に少しはなろうねえ(笑)


Tさん (技術者)

料金競争、他とのサービスの差別化、全てより多くの人が自分の会社の乗り物に乗る為の工夫と言えますが、乗りたい人を乗せる、この大前提が無い上でのサービスにどれほどの意味が有るのか疑問です。


Kさん (米国在住 聴覚障害者)

アメリカでは ADA という法案まであるわけで授業、交通機関、すべての生活に置いては健常者と共に行動すべきことになっています。このような法律は1970年代頃から立法されており、ここアメリカでは障害者に対しての差別とか否定されるような事があった場合、慰謝料をもらうことになっています。2002年の日本でこういう法案がないということは、とても不便です。障害者たちが不利な立場になってしまうのも無理ありません。いずれにしてもみんなで力を合わせないと法律が改定、或いは立法される事が出来ません。再度みんなで検討すべきだと思いますね。


Tさん (旅行関係)

本来ANAは比較的理解力を有しているように「思われる」キャリアなのだが、万能な組織などないし、我社しかりである。物理的なバリアフリー対策、システムとしての会社を挙げた取組と、その上に「心のバリアフリー」が無かった。


Wさん (マスコミ関係)

対応したANAの職員のなかで、木島さんに対する自分の振るまいに、どこか違和感・居心地の悪さを感じた方もいたかもしれません。 「自分はこれでいいんだろうか」って。 もしそんな職員の方がいたのだとしたら、その気持ちを大切に、今後の誠実かつ正直な対応を考えていただけないものかなと思います。変化にはきっかけが必要。木島さんの勇気ある行動が、そのきっかけになればいいなあと感じました。


Sさん (教育関係)

結局、すべては責任逃れからきているように感じます。事故があった場合、お客様を90秒以内で安全に機外へ出すことができないので、というもっともらしい理由で搭乗拒否をするということですね。こういう考えではなにも進歩はないと思います。


Pさん 

障害のある方の搭乗拒否の問題について、全く知りませんでした。非常に不愉快な思いです。体が不自由な方には少し手を貸せばなんでもないことなんではないでしょうか。一人で歩けないものは飛行機に乗るな、というのはばかばかしいことです。実際、事故があった場合、一体何人の人が職員に助けられるというのですか?職員は、歩けさえすれば助けてくれるのですか?


Kさん (車イス)

旅行代理店でのことですが、インドのヴィザの申請を断られました。在日大使館で入国許可書をもらえなかったのではなく、代理店の申請代行を断られました。代理店の言い分は「障害で搭乗拒否される恐れがあるのでヴィザの請求を見合わせた。チケットをとり、その航空会社へ搭乗の承諾を得てたらヴィザの申請を行えます」

私は今までに搭乗拒否をされたことはないし、今回使用しようとしている航空会社の飛行機に何度も乗っているので問題ないはず。障害による航空機の搭乗拒否とヴィザの請求は別ではないかといったが、断固受け付けようとしません。この時点でパスポートを預けてから4週間が経っていました。1週間後にはバンコクへ入国しなければならないから急いでくれというと、バンコクのインド大使館でヴィザを取得してくれという。バンコクまでの往復チケットは持っていましたので。予定ではバンコクでインドの往復チケットをとろうと思ってました。もうヴィザ取得は間に合わないので、とりあえずバンコクへ出発します。

今回ヴィザの取得にあたって私にも航空券取得を怠ったという落ち度がありましたが、もし健常者だったらと考えるとかなり高い確率で2週間もあれば取得できたでしょう。障害者には何重にも旅行問題があるのだと感じました。

航空会社であっても旅行代理店であっても障害者に過剰反応しすぎのような気がします。


Kさん(全盲) 

私も一人で海外へ出かける機会も度々ありますが、今までに登場拒否されたことはありません。 私の場合は機内でのサポートは必要ありませんが、空港内の移動、 手続きの際にお手伝いしていただく必要があります。 チケット予約の際にその旨を伝え、チェックインから荷物の受け取りまでの間 “ミートアシスト”というかたちで航空会社の職員がついてくださいます。 

しかし、その手続きも航空会社によって少しずつ違いました。 2002年の夏に大韓航空利用でヨーロッパに行った時、 空港までの見送りの方と現地空港までの出迎えの方のお名前、電話番号を教えてほしい と言われました。空港までは空港バスで一人で行くつもりでしたし、 現地で出迎えてくれるフランス人の友達とはメールのみの連絡で電話番号は知りませんでした。 結局、フランス人に電話番号を聞いてそれを伝えましたが、 国内は一人で行きますと平然とした態度で応対したところ、何事もなく手続きは通りました。

また、空港で何度もあったケースなのですが、チェックインの際、 本人を目の前にしているにも関わらず、職員が8割方が 「車イスは必要ですか?」と聞いてきます。日本だけです。「今何事もなくふつうに歩いているじゃないですか?」 と言ってしまいたくなるのですが、 きっとこれは手続き上の質問項目のマニュアルだと思うことにしています。そのたびに 日本のお役所的な融通の利かなさを感じてしまいます。


Mさん (旅行関係)

数年前にも名古屋空港でタイ国際航空の車椅子単独搭乗で新聞沙汰になったことがありました。でもこれは日本側に問題があっただけで、結局2日遅く出発。バンコクでは何も言われないでスムーズだったとのこと。

名古屋-松山の便ですが、全日空から中日本航空に路線が移管されA320の飛行機から、オランダ製のフォッカー50という小さな小さなプロペラ機になってしまい、車椅子のお客様が乗れない、という連絡を受けました。中日本航空に電話して、話をした後、実際に飛行機を見せてもらうことに。私が持参する機内用の車椅子も見てもらい、飛行機から出てくる数段のタラップはこの車椅子に乗り換えて座席まで抱えます。通路はこの車椅子で充分通ります。一般の方より早く搭乗するために、ランプバスではなくて、中日本航空が所有するワゴン車の貨物用でビルから飛行機までご案内します。と、いろいろ打ち合わせしました。

当日になると、80キロ以上の方を私の車椅子でタラップを抱えている姿にスタッフがみ~んな感激してくれて、すぐ寄ってきてくれました。それからというもの、松山空港でもハンドリング委託されている全日空のスタッフもすばやくニコニコ手伝ってくれ、名古屋空港に帰ってきたときもスタッフが「お帰りなさい!」 と親身になって手伝ってくれました。後日、空港スタッフに感想を聞いたら、スタッフみんなが自信をもってやればできる!という気持ちになりましたと報告を受けました。でも、歩けない人4名まで、そのほかは機内を歩けるという条件でした。とはいえ、人と人の気持ちはお互いに理解すれば、ちょっとやそっとのことは目をつぶってくれるのかなあと感じました。
 


Tさん(元スチュワーデス)

この問題って、設備や法的な問題ではなくって、人々の想像力の問題だよね。駅の階段でバギーと格闘してる若いお母さんとか、バスの乗り降りで困ってるお年寄りとか、一声かけてあげるだけで、お互いとても快く過ごせるのに。日本人のシャイな気質か、みんななかなか自然にそれができないんだよね・・・ そんなに難しいことではないと思うんだけどね。外国では当たり前のことなのにね。早くこんなことにエネルギー使わなくてすむようになるといいね


Eさん (車イス)

私も1991年、夏休みシーズン中の国内便搭乗を断られたことがあり、国際便なら構いませんという航空会社の言い種に母がキレて、その勢いで北海道旅行からオーストラリア旅行に切り替えたことがありました。


Tさん (マレーシア在住 夫が車イス)

私の夫もシンガポールから帰ってこようとして、障害者のくせにどうしてひとりなんだと問い詰められた、と憤慨していました。


Fさん (旅好き夫婦 息子が脳性マヒの車イス)

昨年はエアーフランスに乗るにあたって、障害の程度の診断書が欲しいといわれ散々抗議したのですが、航空会社が一歩も引かず提出する羽目になりました。

そして今回はオーストリア航空です。昨年来の旅行社とのやり取りが面倒になって素直に応じてしまったのですが、診断書のなかに失礼な項目がありました。 それは他人に不快感を与えるか? というもので、障害のある人をどう思っているのかしらと怒り沸騰です。英文では Would the physical and/or mental condition of the patient be likely to cause distress or discomfort to other passengers ?  それでその訳が一般旅客に不快、不便、迷惑、危険をおよぼしますか? 又は、そのおそれがありますか?(体臭、行動、態度)笑ってしまうでしょ。何をもって不快、迷惑、危険? さらには体臭ですって。ものすごい体臭があると書いたらどうなるのでしょうね~。

きーじーさんの言うように、車イス利用の事を前もって伝えておかなくてもいいかもしれませんね。だって我が家には介助者が常に2人ついていて、機内でお世話になることは何もないのですから。

もう一つ。面白いというか呆れる話があるんです。暮れからお正月にかけて上海・廈門にいき、廈門から客家円楼を見に行ったときのことです。上海から廈門まで中国東方航空を使ったのですが、車イス利用の連絡がうまくいかなかったのでしょうね。空港について他の乗客が降りて待てど暮らせど車イスが来ない。そしてあげくの果てに来たのが救急車です!! 誰が呼んだんでしょうね。私たちは車イスを待っているだけと告げたのですが、乗れ乗れ!さらには救急車代を払えというのです。とんでもないとすぐ降りてからがまた大変でした。乗務員と空港管理の人、救急車の人が大喧嘩! 300元は誰が払うかが問題でした。堪忍袋の尾が切れて主人が息子を担ぎ出して滑走路を歩き出したら皆慌てて一件落着しました。ホテルに付いてしばらくすると航空関係者が大きな花かごをもって謝りに来ました。実は花より団子のほうが嬉しかったのですがね。


Fさん (主婦)

規則だからと、柔軟な対応ができず、お役所みたい。
だいたい、お客を不愉快にするところが、間違ってる。
誰だって、将来車イスの生活になるかも知れないのに。


Tさん (旅行関係)

状況としては、小さい機材を使う場合にありそうなケースではありますが、しかしANAはかなり前向きな会社なので、なぜこんな状況が発生してしまうのか、私にもわかりません。「搭乗そのものを拒否されること」はよその国ではありえません。どんな発展途上国でもありえないですし、先進国では裁判沙汰だと思います。ANAは大好きな会社ですが、こういったケースでは「何が間違っているのか」をきちんとあきらかにしておく必要があると思います。


Hさん (視覚障害者)

私自身は、その様な憂き目に遭遇したことは有りませんが、知人が33年前、日本航空沖縄行きチケットを買いタラップの階段を上っている途中で白状を頼りに搭乗しようとする彼を見つけた乗務員が「貴方は全盲ですか?、失礼ながら万一自己が発生した時は責任が取れないので搭乗出来ません」と言われ、彼は「田舎で母が危篤だ、万が一、死に目に会えない時は会社はどう責任を取って貰えるのか?、はっきり所在を聞かない限り後には引かない」と押し問答したあげく、周りの乗客たちが「早く何とかしろ」と怒号され登場を認めさせたそうです。しかし、私は沖縄から31年前に大阪に移住して何回と無く帰郷の折航空機を利用していますが全盲である事を理由に断られた経験は有りません。


Tさん (車イス)

私も飛行機に乗ること結構ありますが、どうして車イスになったのか?そんな趣旨の筆問をよくされます。そんな時は飛行機事故だって言ってやります。そんな筆問をしてくるのはいつも日本だけ。また予約の際は車椅子のことは申告しません。特殊車を除きその必要はないはずです。彼らは自分たちがサービス産業だということを、その精神を忘れています。また末端まで教育してませんね。経営者の問題でしょう。これからも色々な場面で差別と戦います。


Sさん (夫が車イス)

きーじーさんが搭乗拒否にあったフェアリンク社(成田→仙台)の飛行機に乗ってきました。あらかじめ車椅子の旨を伝えたところ、やはり歩けるかという質問をされ、歩けなくても階段があるので昇ってほしいと言われ、手の麻痺を告げると、おぶることもできないのであれば困ると言われました。結局、介護人がいることや一切責任は負わないことなどでOKとなりました。

さて、帰国便のホノルル発JALが1時間30分遅れ。成田での乗り換えがあることを告げ、ANA(成田)にギリギリで乗ることになることを連絡してもらいました。そして成田。もう数分というところでチェックインができホッとするのもつかの間、かなり怒りモードのスタッフ登場。「車椅子の方は30分前の搭乗手続きが基本。本来はここでお断りするのですが特別乗せますが、せっかくリフトバスを準備していたのキャンセルしてしまい普通のバスになります。そのためアシストを特別に3人につけますがかなり不自由することになりそれでもよければ乗せることを許可します。ギリギリにきたお客様がすべて悪いのですから」というようなことを一方的に威圧的言われました。もちろん、遅れたのはJALが原因で予定では2時間は余裕をみてエアの選択をしてました。障害者なんだから迷惑かけないよいに心がけてくれと言いたいのがみえみえでした。

かなりの興奮と他のお客様への迷惑を考えれば言い争う気持ちにもなれず、ハイ、ハイと聞き流しました。そして、最後に「ところで病名はなんですか」かなりぶしつけ。「頚椎損傷ですけどそれはどうしてですか。チケット予約のときからまたその後も何度か質問の電話あり伝えているはずです」 「こちらでは連絡は受けていないしパイロットに報告する義務があるのでお聞きしただけです」 「病名によっては乗れないことがあるのですか」「いえそういうことはありません」 きーじーさんが言ってたのはこれか、変なの、ていうかムカムカ。

機内用車椅子に乗り換え、不慣れな手つきで階段を持ち上げ危険な状況でやっと機内へ。仙台に着いてからは“はちゃめちゃ劇”はなく、かなりスムーズに移動。感動。フェアリンクは階段が狭いのでかなり研究してどれが最適な方法か検討しているそうです。今回、機内用車椅子を準備してくれたことは、きーじーさんの事件以降、少し良い方向に動いてくてたということなのでしょうか。

先進国日本といえど障害者に対する意識の部分ではかなり遅れていると思います。このような中では当事者自身も精神的改革をしていかなければいけないと日頃おもっています。どんどん障害者も世の中にでて自己主張すべきです。障害者はひとりで外にでるはずがないというのが前提にある以上、完璧なバリアフリーは日本の中では望めませんね。


Mさん (ドイツ在住)

KIJIさんが航空会社や飛行場の担当部長を集めたセミナー(あるいは講演会)を開催したら、1ヶ月くらいで日本中の状況が飛躍的に改善する、なんてことはないのでしょうか。


Mさん (匿名)  

不躾なメールで失礼いたします。立秋が過ぎ、暑さをまさないまま秋の気配がしている今日この頃です。 あまりにも一方的な内容でしたので、健常者である私は閉口しました。

まず飛行機にしろ、JRにしろ他人の助けを必要とするのならば、お願いが必要なわけでしょう? 人にお願いする態度ではないですね。身障者割引もあるようなことが航空会社の時刻表にもありましたけど?割り引いてもらってるのにこの発言とは健常者もムカつきます。飛行機に限らず、その他いろんな場面で様々な事情のある人は普通にいるのです。おもてなしというサービス業界の気持ちを踏みにじるのも、こういう捻くれた人たちなのでしょうね。 

飛行機は安全が関わってくる乗り物ですよね?その安全に際して差しさわりがあるから拒否されるのでしょう? あなた一人が乗客じゃないんですよ。他にも乗客がいるんです。 なんであなたの利便性のために他の客が迷惑を被らないとならないんですか?被害妄想大で見苦しいです。そんなに人に牙を向けるくらいなら搭乗拒否されないような知識を身に付けたらどうです? 

こっちだって飛行機に乗っていて万が一事故などに見舞われたとき付き添いもいない身体障害者が搭乗していて、避難の妨げになるのは迷惑です。それを妨害しているのと同じ発言ですよ、HPに あるのは!!!人それぞれ他人に迷惑をかけないように気を配っている人だって多いんです。手間をかけさせてしまうのなら事前に手はずを整えるなんて健常者だろうが身障者だろうが同じハンデですよ。

<私の返信>

航空会社の職員は一方的に質問をし、搭乗拒否をしようとしました。私は航空会社に手助けはいらないと伝えました。一言も、手助けして欲しいとはいっておりません。手助けが必要と勝手に判断されただけです。あなたも、私が車イスというだけで手助けが必要と判断していますが、それはあなたの勝手な勘違いです。もちろん、手助けしていただくことはありがたいことですが、絶対に必要なわけではありません。もし必要なら、事前に伝えます。

なぜ、障害者=人にお願いしなければならない者 なんですか?障害者だって、人を助けること多くありますよ。私だって情報発信により旅の手助けや、道案内など。確かに、人にお願いすることは多いかもしれないけど、人間は助け合って生きるものでしょう?

おっしゃるように、手助けが必要なのは障害者、健常者、関係ありません。あなたが、もし障害者が迷惑というのなら、以下のような人も事前交渉、搭乗拒否をすべきです。

 ・うるさい子どもを同伴する人
 ・閉所恐怖症の人
 ・酔っ払う人
 ・いびきのうるさい人
 ・日本語(その航空会社の言語)の話せない人。
 ・妊婦、赤ちゃんのいる人
 ・体の弱い老人
 ・体調の悪い人
 ・子ども一人の場合
 ・体臭の臭い人
 ・汚い服装をしている人

別に障害があるなしに関わらず手助けは必要だと思います。すべての人が伝える義務はないし、現場の裁量で判断すればいい問題です。ただ、障害者を一律的にみて一方的に判断しているのはおかしいですね。

また、搭乗拒否は、別にしてもらって構いません。それが企業方針なら、いいと思う。でもそんな会社の飛行機を世論が認めるかは別の話。

障害者割引は、私の意見としては反対です。割引があるから、介護者をつけろという言い分をすることがあります。隠れ蓑として使われることが多いですね。

ところで、あなたは英語が話せますか?米国の飛行機で、あなたが英語が話せないから、もし事故のとき邪魔になるから乗らないでで欲しいといわれたらどうしますか? パニックになったら困る。障害者が邪魔というなら、その航空会社の言語が話せない人も邪魔ですね。

私が、どのように乗客に迷惑をかけたのでしょうか?少なくとも、車イスの私があなたと一緒に搭乗したら、あなたは迷惑と感じるようですね。それだけは理解しました。



2013年5月21日 届いたメール

> 何故、搭乗予約の時点で車椅子だと告げないことに誇りを持っているのですか?
> 通常、飛行機は予約時に自分の希望を告げるのが当たり前になっています。
> どうして、会社を困らせて喜んでいるのか教えて下さい。

 
 
<私の返信>

質問するなら名前ぐらい名乗りなさい。誇りは持ってません。面倒なだけです。質問責めにあったり、ときには診断書の提出を求められたりしたからです。

困らせているといいますが、世界84の航空会社、200の飛行場を今まで利用しましたが、日本以外で何か言われたことありません。電動車いすなら、バッテリー掲載の問題があるため事前連絡は必要ですが、私は手動で軽いもの。乗るのも慣れている。介助も要らない。まあ階段しかない場合は昇降車が必要なときはありますけど、現場対応できるから。

ちなみに昔は(時には今でも)、電車に乗るときに車椅子利用者は2日前まで事前連絡が必要でした。面倒でしょ。時代は変わりましたけど。車椅子一律で考えるのではなく、介助が必要なら連絡が必要と考えていただければ幸いです。


<解説>

乙武さん騒動(銀座イタリアレストランの入店拒否)の影響か、飛行機搭乗拒否問題についてのメールでした。律儀に返事を書いたら、携帯メールで、PCからの返信は拒否。なんじゃそりゃ? 質問しながら受信できないなんて、一方的すぎです。

  

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