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2002年 6月12日(水) |
全日空 CS推進室 カスタマーサポート部 御中 |
要望書 |
私は車イスを日常的に使用する者です。2002年 5月29日(水)NH3112便 伊丹
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成田 にて搭乗拒否にあいました。理由は、「私が歩くことができない」からです。全日空を利用して10年、このような経験は初めてです。「小さい飛行機で設備がないから」と説明を受けました。 設備がないのは別に構いません。歩けないから搭乗できないというなら、手を使って歩いてはダメなのか? 自分一人で搭乗できるからと説明しました。すると、次に「事故があったときに助けられないので、お乗りになることはできません」と言われました。規則なのかどうしても乗せられないようでした。 飛行機がどんな機種なのか尋ねました。機体から、そのまま階段が出てきて、滑走路から直接、搭乗するとのことでした。似たような飛行機に、私は単独で5回の搭乗経験があります。チュニジア航空(ジェルバ島→チュニス)、ルーマニア航空(バイアマーレ→ブダペスト)、エアーマンダレー(ヤンゴン-ニャンウー)、ウエストインディー航空(ポート・オブ・スペイン-トバゴ)、英国航空(パリ-エジンバラ) それぞれに乗せ方がありました。その経験を持って最善の方法を職員に提示しましたが聞いていただけませんでした。 私は、世界73の飛行場と32の航空会社を利用経験があります。設備のないところはたくさんありました。しかし、どんな田舎の空港でも、小さな飛行機でも日本以外で搭乗を断られた経験はありません。問題は、乗せる気があるのかないのか、ということだと思います。 30分後。話し合いの末に乗れるようになり、慌てて案内されました。やはり飛行機は、何度も乗ったことのあるタイプでした。職員は手助けすると、この場では言ってくれましたが具体的な方法が明示されないことと、私は自分一人で乗ると言ったので、車イスを階段の横につけ、階段に乗り移り、一段ずつお尻を上げて、足を乗せて、登りました。登りきったら、床をすりながら座席まで移動。そして床から、座席まで這い上がりました。座席は配慮により最前列でした。私の隣には、職員が座っていたようです。単独での搭乗は認められないので、職員がつくことで乗れるようにしたようでしょう。成田空港でも、床をはって階段を一段ずつ降りました。 6月3日(月) NH3111便 成田
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伊丹
でも同様のやり方で乗りました。やはり職員が隣に座っていました。帰りの便では職員から謝罪を受けました。それは真摯に受け止め、私は尋ねました。今後のこともあります。それで車イス単独で、この飛行機に乗れるのですか? 職員は「今後検討させていただきます」と応えました。 要望は、「この便は、お体に障害のあるお客さまの搭乗をお断りすることがあります」と情報開示をしていただきたいことです。 また、ホームページ上の記述に事実と異なる文章が2点あります。訂正をお願い致します。 ①「全日空では、ご高齢のお客様やおからだの不自由なお客様に、安心して快適な空の旅を楽しんでいただけるよう、よろこんでお手伝いさせていただきます」、 ②サービスに関するQ&A Q: 車イス利用ですが、付添いなしで飛行機に乗れる? A: ご搭乗いただけます。但し、ご自身で身の回りのことができることが必要です。(例:シートベルトの着脱・飲食・お手洗いの利用など) ご検討の程、よろしくお願い致します。
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署名、連絡先等は、このページでは省略しております。 |